2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

週刊 奥の院 8.31

■ 半藤一利・竹内修司・保阪正康・松本健一 『戦後日本の「独立」』 筑摩書房 2400円+税 昭和史研究者4人が対談。 「はじめに」(保阪) 私たちは占領期をどのように理解すべきであろうか。軍事に敗れて戦勝国の占領支配を受けた期間、つまり戦勝国の命ずる…

週刊 奥の院 8.31

■ 半藤一利・竹内修司・保阪正康・松本健一 『戦後日本の「独立」』 筑摩書房 2400円+税 昭和史研究者4人が対談。 「はじめに」(保阪) 私たちは占領期をどのように理解すべきであろうか。軍事に敗れて戦勝国の占領支配を受けた期間、つまり戦勝国の命ずる…

週刊 奥の院 8.30

今週のもっと奥まで〜 ■ 石田衣良 『水を抱く』 新潮社 1600円+税 伊藤俊也、恋人と別れたばかり。人生相談のサイトに投稿したら、何人からか回答。「ナギ」という女性が「ユーモアあふれる冷静な文章でひときわ目立っていた」。 「自分を責める理由はない…

週刊 奥の院 8.30

今週のもっと奥まで〜 ■ 石田衣良 『水を抱く』 新潮社 1600円+税 伊藤俊也、恋人と別れたばかり。人生相談のサイトに投稿したら、何人からか回答。「ナギ」という女性が「ユーモアあふれる冷静な文章でひときわ目立っていた」。 「自分を責める理由はない…

週刊 奥の院 8.29

■ 『ランボオ詩集』 中原中也訳 岩波文庫 700円+税 解説・宇佐美斉 …… 京都時代の中原中也が、たまたま同地に滞在中の富永太郎(一九〇一〜一九二五)と出会い、彼から「仏国詩人等の存在を学」んだのは、一九二四(大正十三)年夏のことであった。その後ま…

週刊 奥の院 8.29

■ 『ランボオ詩集』 中原中也訳 岩波文庫 700円+税 解説・宇佐美斉 …… 京都時代の中原中也が、たまたま同地に滞在中の富永太郎(一九〇一〜一九二五)と出会い、彼から「仏国詩人等の存在を学」んだのは、一九二四(大正十三)年夏のことであった。その後ま…

週刊 奥の院 8.28

■ 亀井三惠子 『絵ごよみ 昭和のくらし 母たちが子どもだったころ』 河出書房新社らんぷの本 1600円+税 著者は1929年(昭和4)岡山県津山市生まれ、現役の漫画家。上田トシコ、長谷川町子につづく女性漫画家の草分け的存在。『しんぶん赤旗』連載「台所剣法…

週刊 奥の院 8.28

■ 亀井三惠子 『絵ごよみ 昭和のくらし 母たちが子どもだったころ』 河出書房新社らんぷの本 1600円+税 著者は1929年(昭和4)岡山県津山市生まれ、現役の漫画家。上田トシコ、長谷川町子につづく女性漫画家の草分け的存在。『しんぶん赤旗』連載「台所剣法…

週刊 奥の院

■ 里中哲彦著 清重伸之・依田秀稔絵 現代書館編集部編 『黙つて働き笑つて納税 戦時国策スローガン傑作100選』 現代書館 1700円+税 著者は1959年生まれ、河合塾講師、河合文化教育研究所研究員(現代史研究会)、作家、翻訳家。 「贅沢は敵だ」「欲しがりま…

週刊 奥の院

■ 里中哲彦著 清重伸之・依田秀稔絵 現代書館編集部編 『黙つて働き笑つて納税 戦時国策スローガン傑作100選』 現代書館 1700円+税 著者は1959年生まれ、河合塾講師、河合文化教育研究所研究員(現代史研究会)、作家、翻訳家。 「贅沢は敵だ」「欲しがりま…

週刊 奥の院 8.26

■ 『織田作之助 昭和を駆け抜けた伝説の文士“オダサク”』 河出書房新社 1900円+税 生誕100年。 1 織田作之助からの伝言 2 夫婦善哉の世界 3 三十三年と七十六日間の軌跡 前編 織田作之助の生涯と作品 4 織田作之助が語る大阪・文学・女性 5 三十三年と…

週刊 奥の院 8.26

■ 『織田作之助 昭和を駆け抜けた伝説の文士“オダサク”』 河出書房新社 1900円+税 生誕100年。 1 織田作之助からの伝言 2 夫婦善哉の世界 3 三十三年と七十六日間の軌跡 前編 織田作之助の生涯と作品 4 織田作之助が語る大阪・文学・女性 5 三十三年と…

週刊 奥の院 8.25

■ 杉江由次 『サッカーデイズ』 白水社 1600円+税 1971年埼玉県生まれ。 白水社Web連載「蹴球暮らし」。(帯) 突然地元の少女サッカーチームに入団した運動音痴の娘。 チームに請われて〈お父さんコーチ〉となった父親。 練習に明け暮れる日々、敗戦の悔し…

週刊 奥の院 8.25

■ 杉江由次 『サッカーデイズ』 白水社 1600円+税 1971年埼玉県生まれ。 白水社Web連載「蹴球暮らし」。(帯) 突然地元の少女サッカーチームに入団した運動音痴の娘。 チームに請われて〈お父さんコーチ〉となった父親。 練習に明け暮れる日々、敗戦の悔し…

週刊 奥の院 8.24

■ 柳家喬太郎 『落語こてんコテン』 筑摩書房 1700円+税 ポプラ社Webマガジン連載(2008.7〜2012.3)に書き下ろし11篇プラス。古典落語50席のあらすじ、聞き所、演じ手たちの苦心とそれぞれの語り方の違いなど。 例えば「居残り佐平次」 落語絡みの映画の話…

週刊 奥の院 8.24

■ 柳家喬太郎 『落語こてんコテン』 筑摩書房 1700円+税 ポプラ社Webマガジン連載(2008.7〜2012.3)に書き下ろし11篇プラス。古典落語50席のあらすじ、聞き所、演じ手たちの苦心とそれぞれの語り方の違いなど。 例えば「居残り佐平次」 落語絡みの映画の話…

週刊 奥の院 8.23

今週のもっと奥まで〜 ■ うかみ綾乃 『聖娼の島』 廣済堂文庫 600円+税 第2回団鬼六賞大正受賞者。 健吾37歳、ホテルマン、職場の人間関係に疲れ退職。部下の香奈絵が実家(四国の島)の旅館に誘う。ここで一緒に旅館を経営しようと。健吾は彼女を愛おしく…

週刊 奥の院 8.23

今週のもっと奥まで〜 ■ うかみ綾乃 『聖娼の島』 廣済堂文庫 600円+税 第2回団鬼六賞大正受賞者。 健吾37歳、ホテルマン、職場の人間関係に疲れ退職。部下の香奈絵が実家(四国の島)の旅館に誘う。ここで一緒に旅館を経営しようと。健吾は彼女を愛おしく…

週刊 奥の院 8.22

■ 『こころ』 Vol.14 平凡社 800円+税 特集 マンガ論の現在地 鼎談 夏目房之介+吉村和真+宮本大人 マンガ史と近代の横断 呉智英 マンガ論は進化しているのか 大塚英志 まんが研究の現在と将来 世界⇄マンガのいまを読む 藤本由香里 小田切博 野田謙介「鼎…

週刊 奥の院 8.22

■ 『こころ』 Vol.14 平凡社 800円+税 特集 マンガ論の現在地 鼎談 夏目房之介+吉村和真+宮本大人 マンガ史と近代の横断 呉智英 マンガ論は進化しているのか 大塚英志 まんが研究の現在と将来 世界⇄マンガのいまを読む 藤本由香里 小田切博 野田謙介「鼎…

週刊 奥の院 8.21

■ フローレンス・ウィリアムズ 梶山あゆみ訳 『おっぱいの科学』 東洋書林 2800円+税 原題、“BREASTS a natural and unnatural history”。著者はコロラド大学で教鞭をとり、雑誌『アウトサイド・マガジン』編集も。他の雑誌にも環境、健康、科学をテーマに…

週刊 奥の院 8.21

■ フローレンス・ウィリアムズ 梶山あゆみ訳 『おっぱいの科学』 東洋書林 2800円+税 原題、“BREASTS a natural and unnatural history”。著者はコロラド大学で教鞭をとり、雑誌『アウトサイド・マガジン』編集も。他の雑誌にも環境、健康、科学をテーマに…

週刊 奥の院 8.20

■ 瀬戸内寂聴 齋藤愼爾 『対談 寂聴詩歌伝』 本阿弥書店 1800円+税 本書は対談と瀬戸内の俳句随想7篇、俳句60句。二人の出会いは瀬戸内の出家前。故井上光晴の紹介で姉の歌集を齋藤に出版してもらった。共著もあるし、瀬戸内の句集も進めている。何より齋藤…

週刊 奥の院 8.20

■ 瀬戸内寂聴 齋藤愼爾 『対談 寂聴詩歌伝』 本阿弥書店 1800円+税 本書は対談と瀬戸内の俳句随想7篇、俳句60句。二人の出会いは瀬戸内の出家前。故井上光晴の紹介で姉の歌集を齋藤に出版してもらった。共著もあるし、瀬戸内の句集も進めている。何より齋藤…

週刊 奥の院 8.19

■ 金郄謙二 『疎開した四〇万冊の図書』 幻戯書房 2400円+税 1955年東京都江戸川区生まれ、映画監督。元外航船ケミカルタンカー船員。2012年ドキュメンタリー映画「40万冊の図書」を自主制作。 http://tokyo-toshokan.net/00000878.htm 太平洋戦争末期、旧…

週刊 奥の院 8.19

■ 金郄謙二 『疎開した四〇万冊の図書』 幻戯書房 2400円+税 1955年東京都江戸川区生まれ、映画監督。元外航船ケミカルタンカー船員。2012年ドキュメンタリー映画「40万冊の図書」を自主制作。 http://tokyo-toshokan.net/00000878.htm 太平洋戦争末期、旧…

週刊 奥の院 8.18

■ 石井正己 『文豪たちの関東大震災体験記』 小学館101新書 740円+税 1958年東京生まれ、東京学芸大学教授、国文学、民俗学。『遠野物語の誕生』(筑摩書房)他著書多数。 1923年(大正12)9月1日、関東大震災。作家たちは直後から新聞社・出版社に依頼され…

週刊 奥の院 8.18

■ 石井正己 『文豪たちの関東大震災体験記』 小学館101新書 740円+税 1958年東京生まれ、東京学芸大学教授、国文学、民俗学。『遠野物語の誕生』(筑摩書房)他著書多数。 1923年(大正12)9月1日、関東大震災。作家たちは直後から新聞社・出版社に依頼され…

週刊 奥の院 8.17

今週のもっと奥まで〜 ■ 花房観音 『女坂』 講談社文庫 629円+税 前回に続いて“観音様”。また女性中心、男は添え物。京都の女子大を舞台にした京女の激情。しかし、あえて男女のシーンを。 水絵は和歌山から進学。先輩・日菜子が性の手ほどき。水絵は東福寺…

週刊 奥の院 8.17

今週のもっと奥まで〜 ■ 花房観音 『女坂』 講談社文庫 629円+税 前回に続いて“観音様”。また女性中心、男は添え物。京都の女子大を舞台にした京女の激情。しかし、あえて男女のシーンを。 水絵は和歌山から進学。先輩・日菜子が性の手ほどき。水絵は東福寺…