2010-01-01から1年間の記事一覧

図書券は大丈夫やで

おっさん アホか通信 年忘れオオボケ号 ■「週刊 奥の院」最新号の「もっと奥まで〜」は、『小説現代』1月号から。睦月影郎『掛け乞い』。挿絵は山本タカト。「とっても、とても」です。 ■前にも私の鼻歌のこと書いたと思う。ド演歌を口ずさんでいたら、そば…

週刊 奥の院 第88号+1の1

■山口瞳 中野朗編 『追悼』(上・下) 論創社 各2600円+税 上下揃いました。 上巻の帯から。 褒めるだけでは本当の追悼にならない。 川端康成の死を哀惜し、山本周五郎の死に涙し、三島由紀夫の死に疑問を投げ、梶山季之の死を無念がり、向田邦子の死に…

週刊 奥の院 第88号+1の1

■山口瞳 中野朗編 『追悼』(上・下) 論創社 各2600円+税 上下揃いました。 上巻の帯から。 褒めるだけでは本当の追悼にならない。 川端康成の死を哀惜し、山本周五郎の死に涙し、三島由紀夫の死に疑問を投げ、梶山季之の死を無念がり、向田邦子の死に…

週刊 奥の院 第87号+1の5

■下町レトロに首っ丈の会 編・発行、 くとうてん 制作協力 『おかんアート 兵庫・長田 おかんアート案内』 1500円(1429円+税) まず、「下町レトロに首っ丈の会」とは? 阪神・淡路大震災で下町といわれる地域は大打撃を受けた。かつての下町が少…

週刊 奥の院 第87号+1の5

■下町レトロに首っ丈の会 編・発行、 くとうてん 制作協力 『おかんアート 兵庫・長田 おかんアート案内』 1500円(1429円+税) まず、「下町レトロに首っ丈の会」とは? 阪神・淡路大震災で下町といわれる地域は大打撃を受けた。かつての下町が少…

新発見やー!

◇新発見! 海文堂の書皮。 撮影はF店長。歴代書皮の前で。わてのスケベ面は無視してちょうだい。 1月、お客様の蔵書放出コーナーに出品してくださるTさんからご寄贈。 当店の重役、初めて見たと。Tさんもいつ頃のものか、どんな本につけていたのか不明の…

新発見やー!

◇新発見! 海文堂の書皮。 撮影はF店長。歴代書皮の前で。わてのスケベ面は無視してちょうだい。 1月、お客様の蔵書放出コーナーに出品してくださるTさんからご寄贈。 当店の重役、初めて見たと。Tさんもいつ頃のものか、どんな本につけていたのか不明の…

週刊 奥の院 第87号+1の4

■内澤旬子 『身体のいいなり』 朝日新聞出版 1300円+税 (帯から) 「38歳で乳癌と診断されてから、なぜかどんどん健やかになっていく・・・・・・」 (目次)Ⅰ 持病の歴史 Ⅱ そして、癌ができた Ⅲ ようこそ副作用 Ⅳ 乳腺全摘出、そして乳房再建 そして現在…

週刊 奥の院 第87号+1の4

■内澤旬子 『身体のいいなり』 朝日新聞出版 1300円+税 (帯から) 「38歳で乳癌と診断されてから、なぜかどんどん健やかになっていく・・・・・・」 (目次)? 持病の歴史 ? そして、癌ができた ? ようこそ副作用 ? 乳腺全摘出、そして乳房再建 そして現在…

週刊 奥の院 第87号+1の3

■三浦哲郎 『師・井伏鱒二の思い出』 新潮社 1400円+税 今年8月亡くなった三浦哲郎が書いた、師・井伏の思い出。元は、筑摩版『井伏鱒二全集』月報に掲載されたもの。 三浦は1955(昭和30)年早稲田大学在学中に井伏に弟子入り。当時早稲田の助…

週刊 奥の院 第87号+1の3

■三浦哲郎 『師・井伏鱒二の思い出』 新潮社 1400円+税 今年8月亡くなった三浦哲郎が書いた、師・井伏の思い出。元は、筑摩版『井伏鱒二全集』月報に掲載されたもの。 三浦は1955(昭和30)年早稲田大学在学中に井伏に弟子入り。当時早稲田の助…

週刊 奥の院 第87号+1の2

■安丸良夫・喜安朗 編 『戦後知の可能性 歴史・宗教・民衆』 山川出版社 3500円+税 まえがき 林淳 序章 戦後知の変貌 安丸良夫 第1章 石母田正と敗北の思考 磯前順一 第2章 丸山眞男の宗教理解 島薗進 第3章 竹内好のイスラム観 臼杵陽 第4章 吉本…

週刊 奥の院 第87号+1の2

■安丸良夫・喜安朗 編 『戦後知の可能性 歴史・宗教・民衆』 山川出版社 3500円+税 まえがき 林淳 序章 戦後知の変貌 安丸良夫 第1章 石母田正と敗北の思考 磯前順一 第2章 丸山眞男の宗教理解 島薗進 第3章 竹内好のイスラム観 臼杵陽 第4章 吉本…

「いける本・いけない本」&週刊 奥の院 第87号+1の1

■トランスビューさんが毎回送ってくださる「いける本・いけない本」。第13号で、羽鳥書店の糸日谷さんが『ほんまに』を取り上げてくださった。嬉しくてありがたいことですが、恥ずかしいという気持ちもある。スタッフ全員喜んでいます。私個人は、もっとス…

「いける本・いけない本」&週刊 奥の院 第87号+1の1

■トランスビューさんが毎回送ってくださる「いける本・いけない本」。第13号で、羽鳥書店の糸日谷さんが『ほんまに』を取り上げてくださった。嬉しくてありがたいことですが、恥ずかしいという気持ちもある。スタッフ全員喜んでいます。私個人は、もっとス…

週刊 奥の院 第86号+1の6

◇今週のもっと奥まで〜 ■『婦人公論 1/15号別冊 快楽白書 2011』 中央公論新社 743円+税 「かいらく」とばっかり思っていましたら、「けらく」。中高年の性の苦悩と悦楽を表現しているそう。 [インタビュー] 団鬼六、井上荒野、秋川雅史 「絶…

週刊 奥の院 第86号+1の6

◇今週のもっと奥まで〜 ■『婦人公論 1/15号別冊 快楽白書 2011』 中央公論新社 743円+税 「かいらく」とばっかり思っていましたら、「けらく」。中高年の性の苦悩と悦楽を表現しているそう。 [インタビュー] 団鬼六、井上荒野、秋川雅史 「絶…

週刊 奥の院 第86号+1の5

■レベッカ・ソルニット 『災害ユートピア なぜその時特別な共同体が立ち上がるのか』亜紀書房 2500円+税 サンフランシスコ在住、ノンフィクション作家。 あなたは誰ですか? わたしは誰でしょうか? 危機的な状態においては、それは生死を分ける問題だ…

週刊 奥の院 第86号+1の5

■レベッカ・ソルニット 『災害ユートピア なぜその時特別な共同体が立ち上がるのか』亜紀書房 2500円+税 サンフランシスコ在住、ノンフィクション作家。 あなたは誰ですか? わたしは誰でしょうか? 危機的な状態においては、それは生死を分ける問題だ…

神戸新聞&週刊 奥の院 第 86号+1の4

◇神戸新聞記事より。 毎週日曜日に「新兵庫人輝く」の記事あり。現在、第21部「本の森から」を連載中。12.19「書店の根幹」。あのJM書店K社長の写真よりも大きく、当店F店長登場。 これまでのは神戸新聞のWEBサイトで読んでいただけます。当記事がア…

週刊 奥の院 第86号+1の3

■五味太郎 山折哲雄 『砂漠と鼠とあんかけ蕎麦 神さまについての話』 アスペクト 1600円+税 絵本作家が宗教学者に質問。 五味の(あとがき)から。 「神っていったい何ですか?」 還暦を迎えた男の質問ではあるまい。それに応えて東京で一晩、後に京都…

週刊 奥の院 第86号+1の3

■五味太郎 山折哲雄 『砂漠と鼠とあんかけ蕎麦 神さまについての話』 アスペクト 1600円+税 絵本作家が宗教学者に質問。 五味の(あとがき)から。 「神っていったい何ですか?」 還暦を迎えた男の質問ではあるまい。それに応えて東京で一晩、後に京都…

週刊 奥の院 第86号+1の2

■鶴見俊輔 『かくれ佛教』 ダイヤモンド社 1600円+税 第1章 私は悪人である 第2章 知識人の悪癖 第3章 良寛、柳宗悦 第4章 末法の世に法然、親鸞、橋本峰雄 第5章 日蓮と創価学会他 第6章 寂滅為楽、河井隼雄、プラグマティズム 第7章 かくれ佛教徒 村…

週刊 奥の院 第86号+1の2

■鶴見俊輔 『かくれ佛教』 ダイヤモンド社 1600円+税 第1章 私は悪人である 第2章 知識人の悪癖 第3章 良寛、柳宗悦 第4章 末法の世に法然、親鸞、橋本峰雄 第5章 日蓮と創価学会他 第6章 寂滅為楽、河井隼雄、プラグマティズム 第7章 かくれ佛教徒 村…

週刊 奥の院 第86号+1の1

◇文庫新刊から ■関容子 『日本の鶯 堀口大學聞書き』 岩波現代文庫 1220円+税 マリー・ローランサンがそう呼んだ。コクトー、アポリネール、佐藤春夫、永井荷風らとの交際など。解説は丸谷才一。 1925年、大學は父の任地マドリードでマリーに会う。…

週刊 奥の院 第86号+1の1

◇文庫新刊から ■関容子 『日本の鶯 堀口大學聞書き』 岩波現代文庫 1220円+税 マリー・ローランサンがそう呼んだ。コクトー、アポリネール、佐藤春夫、永井荷風らとの交際など。解説は丸谷才一。 1925年、大學は父の任地マドリードでマリーに会う。…

週刊 奥の院 第85号+1の4

■作者不詳 関谷一彦訳 『女哲学者テレーズ』 人文書院 2800円+税 フランス国立図書館蔵の発禁本から全訳。訳者は関西学院大学教授、専攻は18世紀フランス文学、エロティシズム。本書の邦訳は、これまで生田耕作・三宅一郎によって一部されている。 帯…

週刊 奥の院 第85号+1の4

■作者不詳 関谷一彦訳 『女哲学者テレーズ』 人文書院 2800円+税 フランス国立図書館蔵の発禁本から全訳。訳者は関西学院大学教授、専攻は18世紀フランス文学、エロティシズム。本書の邦訳は、これまで生田耕作・三宅一郎によって一部されている。 帯…

週刊 奥の院 第85号+1の3

■河谷史夫 『夜ごと、言葉に灯がともる 本に遇うⅡ』 彩流社 2200円+税 『選択』連載読書エッセイ2冊目。06年〜10年。 (あとがき)より。 好き嫌いを押し通して、独断と偏見とに満ち書評ではなく、本の紹介とも言えず、孤独で勝手な感想みたいな文…

週刊 奥の院 第85号+1の3

■河谷史夫 『夜ごと、言葉に灯がともる 本に遇う?』 彩流社 2200円+税 『選択』連載読書エッセイ2冊目。06年〜10年。 (あとがき)より。 好き嫌いを押し通して、独断と偏見とに満ち書評ではなく、本の紹介とも言えず、孤独で勝手な感想みたいな文…