2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

週刊 奥の院 3.31

■ 国立歴史民俗博物館編 『被災地の博物館に聞く 東日本大震災と歴史・文化・資料』 吉川弘文館 2500円+税 はじめに 平川南(民博館長) 報告1 岩手県立博物館における文化財レスキューの現状と課題――陸前高田市救出資料を中心に――赤沼英男 報告2 陸…

週刊 奥の院 3.31

■ 国立歴史民俗博物館編 『被災地の博物館に聞く 東日本大震災と歴史・文化・資料』 吉川弘文館 2500円+税 はじめに 平川南(民博館長) 報告1 岩手県立博物館における文化財レスキューの現状と課題――陸前高田市救出資料を中心に――赤沼英男 報告2 陸…

週刊 奥の院 3.30

■ 山口県立大学国際文化学部フィールドワーク実践論チーム編 『キャンパスを飛び出そう フィールドワークの海に漕ぎだすあなたへ』 みずのわ出版 1600円+税 同学部、地域実習科目受講には「フィールドワーク実践論」合格が必須。 この本は、あなたが異…

週刊 奥の院 3.30

■ 山口県立大学国際文化学部フィールドワーク実践論チーム編 『キャンパスを飛び出そう フィールドワークの海に漕ぎだすあなたへ』 みずのわ出版 1600円+税 同学部、地域実習科目受講には「フィールドワーク実践論」合格が必須。 この本は、あなたが異…

週刊 奥の院 3.29

■ 伊良子 序(いらこ はじめ) 『昭和の女優 今も愛され続ける美神たち』 PHP研究所 1700円+税 原節子、田中絹代、京マチ子、淡島千景、岸惠子、浅丘ルリ子、岩下志摩、吉永小百合、倍賞千恵子。 そして、香川京子インタビュー。「みなそれぞれに厳…

週刊 奥の院 3.29

■ 伊良子 序(いらこ はじめ) 『昭和の女優 今も愛され続ける美神たち』 PHP研究所 1700円+税 原節子、田中絹代、京マチ子、淡島千景、岸惠子、浅丘ルリ子、岩下志摩、吉永小百合、倍賞千恵子。 そして、香川京子インタビュー。「みなそれぞれに厳…

週刊 奥の院 3.28

■ 『作家の旅』 平凡社コロナ・ブックス 1600円+税 作家15人の旅路。 ラフカディオ・ハーン 海を渡り、日本人となったギリシア人 「オデュッセウスの旅」 巖谷國士 萩原朔太郎 郷秋を運ぶ利根川の風 「朔太郎の天地」吉増剛造 林芙美子 「下駄で歩い…

週刊 奥の院 3.28

■ 『作家の旅』 平凡社コロナ・ブックス 1600円+税 作家15人の旅路。 ラフカディオ・ハーン 海を渡り、日本人となったギリシア人 「オデュッセウスの旅」 巖谷國士 萩原朔太郎 郷秋を運ぶ利根川の風 「朔太郎の天地」吉増剛造 林芙美子 「下駄で歩い…

週刊 奥の院 3.27

■ 都築響一 『東京右半分』 筑摩書房 6000円+税 カバージャケット、妖しい……、よく見れば人形=ラブドール。 (帯) 2012年、東京右傾化宣言! ふんどしパブに女装図書館、パンダ剥製に地元プロレスに、昭和のキャバレーに健康ランドに極道ジャージ…

週刊 奥の院 3.27

■ 都築響一 『東京右半分』 筑摩書房 6000円+税 カバージャケット、妖しい……、よく見れば人形=ラブドール。 (帯) 2012年、東京右傾化宣言! ふんどしパブに女装図書館、パンダ剥製に地元プロレスに、昭和のキャバレーに健康ランドに極道ジャージ…

週刊 奥の院 3.26

■ 今柊二 『定食と古本』 本の雑誌社 1500円+税 まさか、古本屋さんと食堂が合体した店がある? 定食と古本の旅 神保町定食 東京あの街この街 千葉三都市ブックオフめぐり 札幌古本道中 盛岡・凾館古本屋叙景 関西古本三都物語 宮崎古書とチキン南蛮の…

週刊 奥の院 3.26

■ 今柊二 『定食と古本』 本の雑誌社 1500円+税 まさか、古本屋さんと食堂が合体した店がある? 定食と古本の旅 神保町定食 東京あの街この街 千葉三都市ブックオフめぐり 札幌古本道中 盛岡・凾館古本屋叙景 関西古本三都物語 宮崎古書とチキン南蛮の…

週刊 奥の院 3.25

■ 竹中労 著 かわぐちかいじ 画 『黒旗水滸伝 大正地獄篇 (1)〈2〉』 皓星社 新装版 各1200円+税 (3)(4)続刊。 もともとは、1975〜80年『現代の眼』に連載。竹中は「夢野京太郎」と名乗った。2000年、皓星社より出版。解説の栗原幸…

週刊 奥の院 3.25

■ 竹中労 著 かわぐちかいじ 画 『黒旗水滸伝 大正地獄篇 (1)〈2〉』 皓星社 新装版 各1200円+税 (3)(4)続刊。 もともとは、1975〜80年『現代の眼』に連載。竹中は「夢野京太郎」と名乗った。2000年、皓星社より出版。解説の栗原幸…

週刊 奥の院 3.24

■ 大杉榮 『獄中記』 大杉豊 解説 土曜社 952円+税 同社、「大杉榮」3冊目の本。底本は1919年春陽堂版。 「一犯一語」。大杉は入獄のたびに外国語を習得したと言われる。 ……僕の今日の教養、知識、思想性格は、すべてみな、その後の入獄中に養いあ…

週刊 奥の院 3.24

■ 大杉榮 『獄中記』 大杉豊 解説 土曜社 952円+税 同社、「大杉榮」3冊目の本。底本は1919年春陽堂版。 「一犯一語」。大杉は入獄のたびに外国語を習得したと言われる。 ……僕の今日の教養、知識、思想性格は、すべてみな、その後の入獄中に養いあ…

週刊 奥の院 3.23

今週のもっと奥まで〜 ■ 草場安子 『ナポレオン 愛の書簡集』 大修館書店 1900円+税 歴史上の有名人はラブレターまで後世に残ってしまう。 ナポレオンと4人の女性。純真な婚約者、妖艶な妻、純愛の交尾と、名門の姫で2番目の妻。最愛の女性は「妖艶の…

週刊 奥の院 3.23

今週のもっと奥まで〜 ■ 草場安子 『ナポレオン 愛の書簡集』 大修館書店 1900円+税 歴史上の有名人はラブレターまで後世に残ってしまう。 ナポレオンと4人の女性。純真な婚約者、妖艶な妻、純愛の交尾と、名門の姫で2番目の妻。最愛の女性は「妖艶の…

週刊 奥の院 3.22

■ 吉本隆明 石川九楊 『書 文字 アジア』 筑摩書房 2300円+税 1992年、全3回12時間の対談。 第1章 書の美はどこからくるのか 第2章 アジア的段階以前をどうとらえるのか 第3章 日本的なるものをどこで見るのか (石川)……実作者であるという…

週刊 奥の院 3.22

■ 吉本隆明 石川九楊 『書 文字 アジア』 筑摩書房 2300円+税 1992年、全3回12時間の対談。 第1章 書の美はどこからくるのか 第2章 アジア的段階以前をどうとらえるのか 第3章 日本的なるものをどこで見るのか (石川)……実作者であるという…

週刊 奥の院 3.21

■ 東(ひがし)雅夫 『文学の極意は怪談である 文豪怪談の世界』 筑摩書房 1800円+税 冒頭に三島由紀夫の文章を引く。 「内田百輭・牧野信一・稲垣足穂」(中央公論社「日本文学」シリーズ第34巻解説) アーサー・シモンズは、「文学でもっとも容易な…

週刊 奥の院 3.21

■ 東(ひがし)雅夫 『文学の極意は怪談である 文豪怪談の世界』 筑摩書房 1800円+税 冒頭に三島由紀夫の文章を引く。 「内田百輭・牧野信一・稲垣足穂」(中央公論社「日本文学」シリーズ第34巻解説) アーサー・シモンズは、「文学でもっとも容易な…

週刊 奥の院 3.20

■ 岡崎武志 『ご家庭にあった本 古本で見る昭和の生活』 筑摩書房 1800円+税 著者が古本屋巡りの際に衝動買いした本の中から、「昭和」という時代の手触りのようなものを紹介する。 大人の男はどこに消えた 前田一『サラリーマン物語』東洋経済新報出版…

週刊 奥の院 3.20

■ 岡崎武志 『ご家庭にあった本 古本で見る昭和の生活』 筑摩書房 1800円+税 著者が古本屋巡りの際に衝動買いした本の中から、「昭和」という時代の手触りのようなものを紹介する。 大人の男はどこに消えた 前田一『サラリーマン物語』東洋経済新報出版…

週刊 奥の院 3.19

■ 吉行淳之介〈編〉 『酔っぱらい読本』 講談社文芸文庫 1300円+税 底本は、『酔っぱらい読本 壱』『(同) 弐』(講談社、1978年)。 丸谷才一 朝酒/ハムレット異聞/バーへゆく時間 佐多稲子 春野菜と竹筒の酒/酒少々の私のたのしみ 大岡昇平 …

週刊 奥の院 3.19

■ 吉行淳之介〈編〉 『酔っぱらい読本』 講談社文芸文庫 1300円+税 底本は、『酔っぱらい読本 壱』『(同) 弐』(講談社、1978年)。 丸谷才一 朝酒/ハムレット異聞/バーへゆく時間 佐多稲子 春野菜と竹筒の酒/酒少々の私のたのしみ 大岡昇平 …

週刊 奥の院 3.18

先日の碧野圭さんに続いて、ガールフレンド特集。 ■ 郄田郁 『夏天の虹』 角川春樹事務所 ハルキ文庫 619円+税 大好評シリーズ「みをつくし料理帖」 装画 卯月みゆき 装幀 西村真紀子 カバージャケットに「虹」は描かれていない。郄田さんに教えていただ…

週刊 奥の院 3.18

先日の碧野圭さんに続いて、ガールフレンド特集。 ■ 郄田郁 『夏天の虹』 角川春樹事務所 ハルキ文庫 619円+税 大好評シリーズ「みをつくし料理帖」 装画 卯月みゆき 装幀 西村真紀子 カバージャケットに「虹」は描かれていない。郄田さんに教えていただ…

週刊 奥の院 3.17

■ 松本健一 『海岸線は語る 東日本大震災のあとで』 ミシマ社 1600円+税 『海岸線の歴史』(09年、同社)で、「日本のアイデンティティは『海岸線』にあり」と論じた。 日本人は古来「海やまのあひだ」に暮らしてきたが、近代以降とくに一九六〇年代…

週刊 奥の院 3.17

■ 松本健一 『海岸線は語る 東日本大震災のあとで』 ミシマ社 1600円+税 『海岸線の歴史』(09年、同社)で、「日本のアイデンティティは『海岸線』にあり」と論じた。 日本人は古来「海やまのあひだ」に暮らしてきたが、近代以降とくに一九六〇年代…