2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

週刊 奥の院 8.16

■ 半藤一利・竹内修司・保阪正康・松本健一 『戦後日本の「独立」』 筑摩書房 2400円+税 昭和史研究者4名が対談。 「はじめに」(保阪)より。 私たちは、占領期をどのように理解すべきであろうか。軍事に敗れて戦勝国の占領支配を受けた期間、つまり戦勝国…

週刊 奥の院 8.16

■ 半藤一利・竹内修司・保阪正康・松本健一 『戦後日本の「独立」』 筑摩書房 2400円+税 昭和史研究者4名が対談。 「はじめに」(保阪)より。 私たちは、占領期をどのように理解すべきであろうか。軍事に敗れて戦勝国の占領支配を受けた期間、つまり戦勝国…

週刊 奥の院 8.15

■ 太田尚樹 『支倉常長遣欧使節 もうひとつの遺産――その旅路と日本(ハポン)姓スペイン人たち』 山川出版社 1600円+税 1618年9月、仙台藩主・伊達政宗は支倉常長を大使とする使節をイスパニアに派遣。 1611年、政宗は江戸でイスパニア太平洋艦隊司令官ビス…

週刊 奥の院 8.15

■ 太田尚樹 『支倉常長遣欧使節 もうひとつの遺産――その旅路と日本(ハポン)姓スペイン人たち』 山川出版社 1600円+税 1618年9月、仙台藩主・伊達政宗は支倉常長を大使とする使節をイスパニアに派遣。 1611年、政宗は江戸でイスパニア太平洋艦隊司令官ビス…

週刊 奥の院 8.14

■ 畑中章宏 『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか 新美南吉の小さな世界』 晶文社 1700円+税 http://www.nankichi.gr.jp/ 著者は多摩美大芸術人類学研究所特別研究員。著書、『災害と妖怪』(亜紀書房)、『柳田国男と今和次郎』(平凡社新書)他。 新美南吉(本…

週刊 奥の院 8.14

■ 畑中章宏 『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか 新美南吉の小さな世界』 晶文社 1700円+税 http://www.nankichi.gr.jp/ 著者は多摩美大芸術人類学研究所特別研究員。著書、『災害と妖怪』(亜紀書房)、『柳田国男と今和次郎』(平凡社新書)他。 新美南吉(本…

週刊 奥の院 8.13

■ アーサー・ビナード 『アーサーの言の葉食堂』 アルク 1600円+税 1967年生まれ、詩人。コルゲート大学卒業後来日、日本語で詩作、翻訳。第一詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞。エッセイ、絵本、小説でも数々の受賞歴。ラジオでも活動。本書は…

週刊 奥の院 8.13

■ アーサー・ビナード 『アーサーの言の葉食堂』 アルク 1600円+税 1967年生まれ、詩人。コルゲート大学卒業後来日、日本語で詩作、翻訳。第一詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞。エッセイ、絵本、小説でも数々の受賞歴。ラジオでも活動。本書は…

週刊 奥の院 8.12

■ 『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』 文春文庫 570円+税 半藤が見た宮崎作品は二本のみ。宮崎が、かまわない、お目にかかりたいということで、最新作『風立ちぬ』を観る前と観てからの二回にわたって対談した。 宮崎は半藤作品のファン。とくに『漱石先…

週刊 奥の院 8.12

■ 『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』 文春文庫 570円+税 半藤が見た宮崎作品は二本のみ。宮崎が、かまわない、お目にかかりたいということで、最新作『風立ちぬ』を観る前と観てからの二回にわたって対談した。 宮崎は半藤作品のファン。とくに『漱石先…

週刊 奥の院 8.11

■ 宮武外骨 『震災画報』 ちくま学芸文庫 1100円+税 宮武外骨(1867〜1955)讃岐生まれ。明治から昭和にかけて活躍したジャーナリスト。不敬罪で3年入獄他、罰金、発禁多数。 本書の原本は、1923年9月1日の関東大震災後、25日から24年1月25日にかけて刊行さ…

週刊 奥の院 8.11

■ 宮武外骨 『震災画報』 ちくま学芸文庫 1100円+税 宮武外骨(1867〜1955)讃岐生まれ。明治から昭和にかけて活躍したジャーナリスト。不敬罪で3年入獄他、罰金、発禁多数。 本書の原本は、1923年9月1日の関東大震災後、25日から24年1月25日にかけて刊行さ…

週刊 奥の院 8.10

■ 鈴木琢磨 編著 『日本国憲法の初心 山本有三の「竹」を読む』 七つ森書館 1600円+税 鈴木は1959年生まれ、毎日新聞編集委員。著書、『テポドンを抱いた金正日』(文春新書)、『今夜も赤ちょうちん』(ちくま文庫)など。 2013年2月、JR中央線荻窪駅そば…

週刊 奥の院 8.10

■ 鈴木琢磨 編著 『日本国憲法の初心 山本有三の「竹」を読む』 七つ森書館 1600円+税 鈴木は1959年生まれ、毎日新聞編集委員。著書、『テポドンを抱いた金正日』(文春新書)、『今夜も赤ちょうちん』(ちくま文庫)など。 2013年2月、JR中央線荻窪駅そば…

週刊 奥の院 8.9

今週のもっと奥まで〜 ■ 花房観音 『萌えいづる』 実業之日本社文庫 533円+税 平家ゆかりの寺々、参拝客が観光の合間に想いを綴るノートがある。悲しい告白。 表題作は「祇王寺」のノートから。 祇王寺は清盛の愛妾・祇王が出家した寺。清盛が若い仏御前に…

週刊 奥の院 8.9

今週のもっと奥まで〜 ■ 花房観音 『萌えいづる』 実業之日本社文庫 533円+税 平家ゆかりの寺々、参拝客が観光の合間に想いを綴るノートがある。悲しい告白。 表題作は「祇王寺」のノートから。 祇王寺は清盛の愛妾・祇王が出家した寺。清盛が若い仏御前に…

週刊 奥の院 8.8

■ 中島岳志 『血盟団事件』 文藝春秋 2100円+税 「血盟団事件」 1932(昭和7)年2月井上準之助暗殺、3月団琢磨暗殺。 ……日蓮主義者・井上日召に感化された若者たちが引き起こした連続テロ事件で、井上準之助(元大蔵大臣)を暗殺した小沼正(おぬま しょう…

週刊 奥の院 8.8

■ 中島岳志 『血盟団事件』 文藝春秋 2100円+税 「血盟団事件」 1932(昭和7)年2月井上準之助暗殺、3月団琢磨暗殺。 ……日蓮主義者・井上日召に感化された若者たちが引き起こした連続テロ事件で、井上準之助(元大蔵大臣)を暗殺した小沼正(おぬま しょう…

週刊 奥の院 8.7

■ 安野光雅 『原風景のなかへ』 山川出版社 1600円+税 共同通信配信「日本の原風景」。 (帯)いつまでも心に残る風景がある。 「あとがき」より。 20年ほど前、イギリスの新聞記者に東京の町を案内した。 ……彼は初めて見る日本で、しかも看板の文字などは…

週刊 奥の院 8.7

■ 安野光雅 『原風景のなかへ』 山川出版社 1600円+税 共同通信配信「日本の原風景」。 (帯)いつまでも心に残る風景がある。 「あとがき」より。 20年ほど前、イギリスの新聞記者に東京の町を案内した。 ……彼は初めて見る日本で、しかも看板の文字などは…

週刊 奥の院 8.6

お知らせ 既にご存知とは思います。http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201308/0006222618.shtml 海文堂書店は本年9月30日をもって閉店することが決まりました。 我々ヒラは5日朝礼時に紙切れ3枚で通告されました。だいぶ前に決定済みのことだったようです…

週刊 奥の院 8.6

お知らせ 既にご存知とは思います。http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201308/0006222618.shtml 海文堂書店は本年9月30日をもって閉店することが決まりました。 我々ヒラは5日朝礼時に紙切れ3枚で通告されました。だいぶ前に決定済みのことだったようです…

週刊 奥の院 8.5

■ 井上ひさし 『少年口伝隊 一九四五』 講談社 1300円+税 絵・ヒラノトシユキ 解説・吉岡忍 本書の「用語解説」から。 口伝隊(くでんたい) 一九四五年八月六日、広島市に原爆が投下され、中国新聞社は本社が全焼。多くの人材と輪転機を一挙に失い、新聞の…

週刊 奥の院 8.5

■ 井上ひさし 『少年口伝隊 一九四五』 講談社 1300円+税 絵・ヒラノトシユキ 解説・吉岡忍 本書の「用語解説」から。 口伝隊(くでんたい) 一九四五年八月六日、広島市に原爆が投下され、中国新聞社は本社が全焼。多くの人材と輪転機を一挙に失い、新聞の…

週刊 奥の院 8.4

■ 安岡章太郎 『文士の友情 吉行淳之介の事など』 新潮社 1900円+税 安岡は本年1月92歳で亡くなった。 目次 吉行淳之介の事 豆と寒天の面白さ 好天の夏日 弔辞 遠藤周作 遠藤周作との交友半世紀 遠藤周作宛書簡 逆戻りの青春 …… 対談 人間と文学 ×小林秀雄 …

週刊 奥の院 8.4

■ 安岡章太郎 『文士の友情 吉行淳之介の事など』 新潮社 1900円+税 安岡は本年1月92歳で亡くなった。 目次 吉行淳之介の事 豆と寒天の面白さ 好天の夏日 弔辞 遠藤周作 遠藤周作との交友半世紀 遠藤周作宛書簡 逆戻りの青春 …… 対談 人間と文学 ×小林秀雄 …

週刊 奥の院 8.3

■ 成田一徹 切り絵・文 『新・神戸の残り香』 神戸新聞総合出版センター 1700円+税 遺作。神戸新聞連載分に未発表作品を加える。 【海】も切っていただいた(P16、カバーの絵の中段左)。2階海事書棚からレジと階段を見る構図。赤い手摺りがお気に入りだっ…

週刊 奥の院 8.3

■ 成田一徹 切り絵・文 『新・神戸の残り香』 神戸新聞総合出版センター 1700円+税 遺作。神戸新聞連載分に未発表作品を加える。 【海】も切っていただいた(P16、カバーの絵の中段左)。2階海事書棚からレジと階段を見る構図。赤い手摺りがお気に入りだっ…

週刊 奥の院 8.2

今週のもっと奥まで〜 ■ 森崇俊(もりたか しゅん) 『ラヴ・アドゥー Love ado』 実業之日本社 1400円+税 新興マンションディベロッパー経営者・俺、43歳。公私とも順風。美貌の建築デザイナーにふしだらな思いを寄せる。俺の部下、後輩デザイナーら男女の…

週刊 奥の院 8.2

今週のもっと奥まで〜 ■ 森崇俊(もりたか しゅん) 『ラヴ・アドゥー Love ado』 実業之日本社 1400円+税 新興マンションディベロッパー経営者・俺、43歳。公私とも順風。美貌の建築デザイナーにふしだらな思いを寄せる。俺の部下、後輩デザイナーら男女の…