週刊 奥の院 3.26

■ 今柊二 『定食と古本』 本の雑誌社 1500円+税
 まさか、古本屋さんと食堂が合体した店がある?
定食と古本の旅  神保町定食  東京あの街この街  千葉三都市ブックオフめぐり  札幌古本道中  盛岡・凾館古本屋叙景  関西古本三都物語  宮崎古書とチキン南蛮の旅
定食と古本と私  古本人生・黎明編  定食と古本のほうへ
(帯) 古本片手に昼飯案内 とある。
 神戸編で、【海】2階「元町・古書波止場」登場。
 

この元町・古書波止場がかなり濃い。東京ではあまり見ない本も多いな。なかでも、思わず「あっ」と声を上げてしまったのが、『賀川豊彦全集』(キリスト新聞社)。あまり見たことがない上に、分冊で売っている。……いやあ、これ買えただけで神戸まで来たかいがあったよ。

 食事は、これも元町「丸玉食堂」。
「あとがき」 「古書」と「定食」に導かれて
 

人はそれぞれ人生で導かれるものが違う。現在の私は日夜定食研究を進めているが、そもそも私を導いているものは、「食」よりも前に「書物」、もっといえば「古書」であった。……ということで、本書は定食探究とともに発生した古書探究をテーマとする。……

(平野)