週刊 奥の院 3.30

■ 山口県立大学国際文化学部フィールドワーク実践論チーム編
『キャンパスを飛び出そう  フィールドワークの海に漕ぎだすあなたへ』 みずのわ出版
 1600円+税 
 同学部、地域実習科目受講には「フィールドワーク実践論」合格が必須。
 

 この本は、あなたが異文化を生きる人々の間でのフィールドワークという「みんなちがってみんな変なのがあたりまえ」という世界に飛び込んだとき、パニックをおこすことなく、できれば上手に波に乗って、無事にもどって来られるための手引書として書かれています。

第1章 自分の船は、自分で行き先を決めて、自分で漕いで行く  なぜあなたは大学まで来たのか、これから誰の人生をどのように生きていくのか、を問う
第2章 波に乗る――フィールドでの一歩があなたの未来を変える  さまざまな異文化がダイナミックにぶつかりあう「国際文化学」の現場、体当たりして初めてわかるフィールドワークの醍醐味
第3章 はかれるもの・はかれないもの――量的調査と質的調査  先輩学生たちのフィールドワークを例に
第4章 プライベートな言葉がパブリックになるとき――メディア表現のためのプライバシー・肖像権・著作権など  人権に配慮したフィールドワークのあり方
第5章 フィールドワークとエスノグラフィーが前提としていること  「卒論」評価、フィールドワークを言葉で表現してきちんと他者に伝える、地域の方々とのおつきあい
第6章 「自分」から解放されて、地域の物語になる  予期せぬ発見、生まれた疑問を温めながら訪問をくりかえし立証可能な仮説に育てる、地域との人間的信頼関係
おわりに――「地域」が教室、地球がキャンパス」への挑戦はつづきます 

 学生約1300人の大学。「人間尊重の精神・生活者の視点重視・地域との共生・国際化への対応」という目標をもつ。「地球が教室、地域がキャンパス」の実践活動記録。
(平野)

 


「今週のもっと奥まで〜」は紙版のみ。
■ 沢木まひろ 『最後の恋をあなたと』 宝島社 1429円+税  第7回「日本ラブストーリー大賞」受賞。