2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

週刊 奥の院 1.16

◇ 河出文庫 ■ 管啓次郎 『狼が連れだって走る月』 1200円+税 1994年筑摩書房刊。詩人で翻訳家、比較文学者の旅エッセイと野生の哲学。序文、よしもとばなな。 1 風の眼の部族 このからっぽな高原で 歩み去るチャトウィン …… 2 ふたつの熱帯とふた…

週刊 奥の院 1.16

◇ 河出文庫 ■ 管啓次郎 『狼が連れだって走る月』 1200円+税 1994年筑摩書房刊。詩人で翻訳家、比較文学者の旅エッセイと野生の哲学。序文、よしもとばなな。 1 風の眼の部族 このからっぽな高原で 歩み去るチャトウィン …… 2 ふたつの熱帯とふた…

週刊 奥の院 1.15

◇ ちくま文庫新刊 ■ 今尾恵介 『地図の遊び方』 680円+税 地図制作者でライター、著書多数。 本書、1994年けやき出版、2000年新潮OH!文庫。 地図にはいろいろ。 本屋にあるのは、日本地図、世界地図、都市地図、道路地図、鉄道地図に、社会科…

週刊 奥の院 1.15

◇ ちくま文庫新刊 ■ 今尾恵介 『地図の遊び方』 680円+税 地図制作者でライター、著書多数。 本書、1994年けやき出版、2000年新潮OH!文庫。 地図にはいろいろ。 本屋にあるのは、日本地図、世界地図、都市地図、道路地図、鉄道地図に、社会科…

週刊 奥の院 1.14

平凡社ライブラリー? 富士見ロマン文庫とちゃう? ■ ジョン・クリーランド 『ファニー・ヒル 快楽の女の回想』 小林章夫訳 1400円+税 18世紀イギリスの性愛文学新訳。これまで邦訳は多く、吉田健一の名も。 内容は、 「十五歳から十九歳までをほとん…

週刊 奥の院 1.14

平凡社ライブラリー? 富士見ロマン文庫とちゃう? ■ ジョン・クリーランド 『ファニー・ヒル 快楽の女の回想』 小林章夫訳 1400円+税 18世紀イギリスの性愛文学新訳。これまで邦訳は多く、吉田健一の名も。 内容は、 「十五歳から十九歳までをほとん…

週刊 奥の院 1.13

今週のもっと奥まで〜 ■ 辻仁成 『まちがい』 集英社 1500円+税 「まちがい」とは男女関係の「まちがい」。 すべては欲と打算だった。芹沢秋声は経営するエステティックサロンが倒産寸前。学生時代の友人で資産家・榊原大悟に援助を頼む。彼は条件を出…

週刊 奥の院 1.13

今週のもっと奥まで〜 ■ 辻仁成 『まちがい』 集英社 1500円+税 「まちがい」とは男女関係の「まちがい」。 すべては欲と打算だった。芹沢秋声は経営するエステティックサロンが倒産寸前。学生時代の友人で資産家・榊原大悟に援助を頼む。彼は条件を出…

週刊 奥の院 1.12

◇ NHK生活新書 ■ 辺見庸 『瓦礫の中から言葉を わたしの〈死者〉へ』 740円+税 1944年石巻生まれ。元共同通信記者。芥川賞、講談社ノンフィクション賞、中原中也章受賞。幅広い執筆活動、それも病の身でありながら。最新作『眼の海』が高見順賞。…

週刊 奥の院 1.12

◇ NHK生活新書 ■ 辺見庸 『瓦礫の中から言葉を わたしの〈死者〉へ』 740円+税 1944年石巻生まれ。元共同通信記者。芥川賞、講談社ノンフィクション賞、中原中也章受賞。幅広い執筆活動、それも病の身でありながら。最新作『眼の海』が高見順賞。…

週刊 奥の院 1.11

■ 中野美代子 『塔里木(タリム)秘教考』 飛鳥新社 2500円+税 北海道大学名誉教授、「西遊記」研究で著名。 「塔里木」は中国新疆ウイグル自治区南部の盆地。 「秘教」とは、マニ教。その教祖の預言を題材にした小説。 (帯) たび重なる原爆実験とウ…

週刊 奥の院 1.11

■ 中野美代子 『塔里木(タリム)秘教考』 飛鳥新社 2500円+税 北海道大学名誉教授、「西遊記」研究で著名。 「塔里木」は中国新疆ウイグル自治区南部の盆地。 「秘教」とは、マニ教。その教祖の預言を題材にした小説。 (帯) たび重なる原爆実験とウ…

週刊 奥の院 1.9

■ 江花佳恵 山恕W麻里子 『雑貨めぐりの旅 てくてく歩いて、かわいい神戸』 丸善プラネット 1200円+税 著者、江花はテレビ局勤務で二児のママさん。写真教室同期の人たちと撮影会・勉強会。山恕Wは写真家。 二人ともカメラ好き、雑貨好き、スイーツ好き…

週刊 奥の院 1.10

■ NHK大河ドラマ 平清盛 関連 神戸新聞広告“平清盛”特集に合わせてレジカウンター横でコーナー作り。 例年ドラマ本がいっぱい出るのですが、まあ季節商品という扱い。今年は、やる気もなく……ウダウダグダグダ言って結局やっています。 文芸棚は“平家物語”…

週刊 奥の院 1.9

■ 江花佳恵 山恕W麻里子 『雑貨めぐりの旅 てくてく歩いて、かわいい神戸』 丸善プラネット 1200円+税 著者、江花はテレビ局勤務で二児のママさん。写真教室同期の人たちと撮影会・勉強会。山恕Wは写真家。 二人ともカメラ好き、雑貨好き、スイーツ好き…

週刊 奥の院 1.10

■ NHK大河ドラマ 平清盛 関連 神戸新聞広告“平清盛”特集に合わせてレジカウンター横でコーナー作り。 例年ドラマ本がいっぱい出るのですが、まあ季節商品という扱い。今年は、やる気もなく……ウダウダグダグダ言って結局やっています。 文芸棚は“平家物語”…

週刊 奥の院 1.8

■ 岡井隆 森鷗外の『うた日記』 書肆山田 3200円+税 http://shoshiyamada.jp/cgi-bin/bookinfo.cgi?id=201201838&ids=new&sort_op=3&sold_op=0&ret=./new.html&revflag=1(帯)より。 森鷗外の生誕から150年。その間に、世界は大きく動揺し、激しく…

週刊 奥の院 1.8

■ 岡井隆 森鷗外の『うた日記』 書肆山田 3200円+税 http://shoshiyamada.jp/cgi-bin/bookinfo.cgi?id=201201838&ids=new&sort_op=3&sold_op=0&ret=./new.html&revflag=1(帯)より。 森鷗外の生誕から150年。その間に、世界は大きく動揺し、激しく…

週刊 奥の院 1.7

■ 神盛敬一(かんもり) 『衝海町(つくみまち)』 編集工房ノア 2000円+税 第4回神戸エルマール文学賞受賞作他4編。 1943年神戸生まれ。2000年から文章を書き始め、01年カルチャースクール文章教室に入講。 表題作「衝海町」は、長田の町…

週刊 奥の院 1.7

■ 神盛敬一(かんもり) 『衝海町(つくみまち)』 編集工房ノア 2000円+税 第4回神戸エルマール文学賞受賞作他4編。 1943年神戸生まれ。2000年から文章を書き始め、01年カルチャースクール文章教室に入講。 表題作「衝海町」は、長田の町…

週刊 奥の院 1.6

今週のもっと奥まで〜 ■ 石田衣良 『アローン・トゥゲザー』 「オール讀物」1月号掲載。 衣良はほんまに“イララシイ”。 セックスレスの夫婦。妻皆子はまだ欲求がある。夫のパソコンの履歴から彼の好みの下着を見つけ買ってくる。「もう一度きちんとこの人と…

週刊 奥の院 1.6

今週のもっと奥まで〜 ■ 石田衣良 『アローン・トゥゲザー』 「オール讀物」1月号掲載。 衣良はほんまに“イララシイ”。 セックスレスの夫婦。妻皆子はまだ欲求がある。夫のパソコンの履歴から彼の好みの下着を見つけ買ってくる。「もう一度きちんとこの人と…

週刊 奥の院 1.5

■ 古川日出男 『春の先の春へ 震災への鎮魂歌 宮澤賢治「春の修羅」をよむ』 左右社 1400円+税 朗読CD付き。 古川は1966年福島県郡山市生まれ。91年より舞台演出。98年作家デビュー。日本推理作家協会賞、SF大賞他、2006年『LOVE』…

週刊 奥の院 1.5

■ 古川日出男 『春の先の春へ 震災への鎮魂歌 宮澤賢治「春の修羅」をよむ』 左右社 1400円+税 朗読CD付き。 古川は1966年福島県郡山市生まれ。91年より舞台演出。98年作家デビュー。日本推理作家協会賞、SF大賞他、2006年『LOVE』…

週刊 奥の院 1.4

■ デズモンド・モリス 『フクロウ その歴史・文化・生態』 白水社 2600円+税 著者は有名な動物行動学者。フクロウの生態について二章、それ以外の章は古今東西における人類とフクロウの関係――神話・象徴・文学・芸術――、謎と魅力について。 訳者は伊達…

週刊 奥の院 1.4

■ デズモンド・モリス 『フクロウ その歴史・文化・生態』 白水社 2600円+税 著者は有名な動物行動学者。フクロウの生態について二章、それ以外の章は古今東西における人類とフクロウの関係――神話・象徴・文学・芸術――、謎と魅力について。 訳者は伊達…

週刊 奥の院 1.3

■ 眞鍋呉夫(「呉」正しくは旧字) 『天馬漂泊』 幻戯書房 2800円+税 眞鍋は1920(大正9)年福岡県生まれ。39(昭和14)年、阿川弘之、島尾敏雄らと同人誌『こをろ』創刊。文化学院で佐藤春夫に師事。戦後、檀一雄と親しく交流。48年「サフ…

週刊 奥の院 1.3

■ 眞鍋呉夫(「呉」正しくは旧字) 『天馬漂泊』 幻戯書房 2800円+税 眞鍋は1920(大正9)年福岡県生まれ。39(昭和14)年、阿川弘之、島尾敏雄らと同人誌『こをろ』創刊。文化学院で佐藤春夫に師事。戦後、檀一雄と親しく交流。48年「サフ…

週刊 奥の院 1.2

■ シリーズ 日本語の醍醐味(1) 『坂口安吾 アンゴウ』 (2) 『石川桂郎 剃刀日記』 烏有書林 各2200円+税 本シリーズは、 「“ハードカバーでゆったり、じっくり味わって読みたい日本文学”をコンセプトに、密度の濃い文章、描写力で読ませる作品、…

週刊 奥の院 1.2

■ シリーズ 日本語の醍醐味(1) 『坂口安吾 アンゴウ』 (2) 『石川桂郎 剃刀日記』 烏有書林 各2200円+税 本シリーズは、 「“ハードカバーでゆったり、じっくり味わって読みたい日本文学”をコンセプトに、密度の濃い文章、描写力で読ませる作品、…