2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

週刊 奥の院 2.13

■ 万城目学 『ザ・万字固め』 ミシマ社 1500円+税 装画・挿画 佐々木一澄 装丁 芥陽子 『鴨川ホルモー』『あおによし鹿男』『偉大なるしゅらんぽん』『プリンセス・トヨトミ』など、どういう小説と言えばいいのでしょう、やっぱり「幻想文学」? 文芸担…

週刊 奥の院 2.13

■ 万城目学 『ザ・万字固め』 ミシマ社 1500円+税 装画・挿画 佐々木一澄 装丁 芥陽子 『鴨川ホルモー』『あおによし鹿男』『偉大なるしゅらんぽん』『プリンセス・トヨトミ』など、どういう小説と言えばいいのでしょう、やっぱり「幻想文学」? 文芸担…

週刊 奥の院 2.12 

■ 石川九楊 『日本の文字――「無声の思考」の封印を解く』 ちくま新書 800円+税 書家。著書多く、大仏次郎賞など受賞多数。 序章 なぜ日本語だけが三種類の文字をもつのか 第一章 文字再考 書字はどこに位置づけられるのか 言(はなしことば)と文(かき…

週刊 奥の院 2.12 

■ 石川九楊 『日本の文字――「無声の思考」の封印を解く』 ちくま新書 800円+税 書家。著書多く、大仏次郎賞など受賞多数。 序章 なぜ日本語だけが三種類の文字をもつのか 第一章 文字再考 書字はどこに位置づけられるのか 言(はなしことば)と文(かき…

週刊 奥の院 2.11

■ 小沢昭一 『芸人の肖像』 ちくま新書 900円+税 小沢は2011年、『ちくま』の表紙写真とエッセイを担当。その過程で本書の企画が決まり、編集が進んでいた。小沢が全国を訪ね歩き撮影した芸人たちの姿と随筆。 「芸人」というと、寄席の芸人さんとか…

週刊 奥の院 2.11

■ 小沢昭一 『芸人の肖像』 ちくま新書 900円+税 小沢は2011年、『ちくま』の表紙写真とエッセイを担当。その過程で本書の企画が決まり、編集が進んでいた。小沢が全国を訪ね歩き撮影した芸人たちの姿と随筆。 「芸人」というと、寄席の芸人さんとか…

週刊 奥の院 2.10

■ 篠田正浩 『路上の義経』 幻戯書房 2900円+税 1931(昭和6)年岐阜県生まれ。早稲田で演劇専攻。箱根駅伝に出場経験あり。松竹撮影所で映画監督。大島渚、吉田喜重らと「松竹ヌーベルバーグ」と称される。著書多数。『河原者ノススメ』(幻戯)で…

週刊 奥の院 2.10

■ 篠田正浩 『路上の義経』 幻戯書房 2900円+税 1931(昭和6)年岐阜県生まれ。早稲田で演劇専攻。箱根駅伝に出場経験あり。松竹撮影所で映画監督。大島渚、吉田喜重らと「松竹ヌーベルバーグ」と称される。著書多数。『河原者ノススメ』(幻戯)で…

週刊 奥の院 2.9

新刊いろいろ ■ 朝治武 『差別と反逆 平野小剣の生涯』 筑摩書房 2800円+税 平野小剣(1891〜1940)、福島の被差別部落出身。13歳のとき上京して印刷工に。職場で差別を受け転々とする。労働運動に参加。全国水平社創立の中心メンバーで、水…

週刊 奥の院 2.9

新刊いろいろ ■ 朝治武 『差別と反逆 平野小剣の生涯』 筑摩書房 2800円+税 平野小剣(1891〜1940)、福島の被差別部落出身。13歳のとき上京して印刷工に。職場で差別を受け転々とする。労働運動に参加。全国水平社創立の中心メンバーで、水…

週刊 奥の院 2.8

今週のもっと奥まで〜 ■ 石田衣良 『親指の恋人』 角川文庫 552円+税 お金持ちの大学生・澄雄(スミオ)と、パン工場の契約社員で出会い系サイトのサクラをしている樹里亜(ジュリア)。メール交信から始まった、はかなくて激しい恋。その最後は……、小説…

週刊 奥の院 2.8

今週のもっと奥まで〜 ■ 石田衣良 『親指の恋人』 角川文庫 552円+税 お金持ちの大学生・澄雄(スミオ)と、パン工場の契約社員で出会い系サイトのサクラをしている樹里亜(ジュリア)。メール交信から始まった、はかなくて激しい恋。その最後は……、小説…

週刊 奥の院 2.7

■ 原田敬一 『兵士はどこへ行った――軍用墓地と国民国家』 有志舎 2600円+税 第1部 軍用墓地とは何か 軍用墓地という「軍事文化」 軍用墓地と日本の近代 帝国の軍事文化 戦争の終わらせ方と軍用墓地問題 第2部 日本の軍用墓地 「万骨枯る」空間の形成 …

週刊 奥の院 2.7

■ 原田敬一 『兵士はどこへ行った――軍用墓地と国民国家』 有志舎 2600円+税 第1部 軍用墓地とは何か 軍用墓地という「軍事文化」 軍用墓地と日本の近代 帝国の軍事文化 戦争の終わらせ方と軍用墓地問題 第2部 日本の軍用墓地 「万骨枯る」空間の形成 …

週刊 奥の院 2.6

■ 駒村吉重(きちえ) 『山靴の画文ヤ 辻まことのこと』 山川出版社 1800円+税 著者、1968年長野県生まれ。新聞記者から執筆活動に。2003年『ダッカへ帰る日』(集英社)で第1回開高健ノンフィクション賞、07年『煙る鯨影』(小学館)で小学…

週刊 奥の院 2.6

■ 駒村吉重(きちえ) 『山靴の画文ヤ 辻まことのこと』 山川出版社 1800円+税 著者、1968年長野県生まれ。新聞記者から執筆活動に。2003年『ダッカへ帰る日』(集英社)で第1回開高健ノンフィクション賞、07年『煙る鯨影』(小学館)で小学…

月曜朝礼 新刊紹介

【文芸】 クマキ ■ 川口則広 『芥川賞物語』 バジリコ 1800円+税 芥川賞受賞文学を評論するのではなく、「芥川賞」そのものの歴史とエピソードを紹介。資料的価値が大きい。 (帯) 派手な受賞は叩かれる。 地味な受賞は嘆かれる。 特異で滑稽、けれど…

月曜朝礼 新刊紹介

【文芸】 クマキ ■ 川口則広 『芥川賞物語』 バジリコ 1800円+税 芥川賞受賞文学を評論するのではなく、「芥川賞」そのものの歴史とエピソードを紹介。資料的価値が大きい。 (帯) 派手な受賞は叩かれる。 地味な受賞は嘆かれる。 特異で滑稽、けれど…

週刊 奥の院 2.4

■ 『銀座並木通り 池波正太郎初期戯曲集』 幻戯書房 2200円+税 生誕90年記念。作家活動の原点“芝居”作品3編、「銀座並木通り」「冬の旅」「夫婦」。いずれも現代劇。 年譜を見る。 幼少の頃に父母離婚。母と祖父に連れられ「芝居を観に行く」。小学…

週刊 奥の院 2.4

■ 『銀座並木通り 池波正太郎初期戯曲集』 幻戯書房 2200円+税 生誕90年記念。作家活動の原点“芝居”作品3編、「銀座並木通り」「冬の旅」「夫婦」。いずれも現代劇。 年譜を見る。 幼少の頃に父母離婚。母と祖父に連れられ「芝居を観に行く」。小学…

週刊 奥の院 2.3

■ 梯久美子 『百年の手紙――日本人が遺したことば』 岩波新書 800円+税 1961年熊本市生まれ。編集者から作家に。2006年『散るぞ悲しき』(現在、新潮文庫)で第37回大宅壮一ノンフィクション賞。本書は、2011年7月〜9月、翌年同月に東京…

週刊 奥の院 2.3

■ 梯久美子 『百年の手紙――日本人が遺したことば』 岩波新書 800円+税 1961年熊本市生まれ。編集者から作家に。2006年『散るぞ悲しき』(現在、新潮文庫)で第37回大宅壮一ノンフィクション賞。本書は、2011年7月〜9月、翌年同月に東京…

週刊 奥の院 2.2

■ 『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』 光文社 1600円+税 本と謎の日々 有栖川有栖 国会図書館のボルト 坂木司 夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話 門井慶喜 モブ君 乾ルカ ロバのサイン会 吉野万里子 彼女のいたカフェ 誉田哲也 ショップ …

週刊 奥の院 2.2

■ 『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』 光文社 1600円+税 本と謎の日々 有栖川有栖 国会図書館のボルト 坂木司 夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話 門井慶喜 モブ君 乾ルカ ロバのサイン会 吉野万里子 彼女のいたカフェ 誉田哲也 ショップ …

週刊 奥の院 2.1

今週のもっと奥まで〜 ■ 井上荒野 『それを愛とまちがえるから』 中央公論新社 1500円+税 伽耶41歳、匡(ただし)42歳、結婚15年の夫婦、セックスレス。だが、二人とも愛人がいる。どちらも気づいている。 匡が愛人・朱音(あかね)を家に連れて…

週刊 奥の院 2.1

今週のもっと奥まで〜 ■ 井上荒野 『それを愛とまちがえるから』 中央公論新社 1500円+税 伽耶41歳、匡(ただし)42歳、結婚15年の夫婦、セックスレス。だが、二人とも愛人がいる。どちらも気づいている。 匡が愛人・朱音(あかね)を家に連れて…