月末水曜2Fゴット朝礼

■ 世界の艦船別冊 SPEED SMART SERVICE  写真集 海上保安庁』 撮影:米田堅持  海人社 2190円+税 
 タイトルは海上保安官たちが任務を遂行する時のモットー。表紙左上部のロゴは「S字章」=保安庁の船艇・航空機を表現。
目次
第1管区  厚い氷と冷戦の遺産残る北の大地
第2管区  今も続く被災者の捜索
第3管区  首都を守る海保最大管区
第4管区  「メイド・イン・ジャパン」を守る
第5管区  太平洋と瀬戸内守るハイカラ管区
第6管区  国境なき瀬戸内海
第7管区  国境警備の“老舗“
第8管区  実は「最も遠い」管区
第9管区  拉致事件の舞台を抱えて
第10管区  工作船、不審船、ガス田・・・重大事件の“宝庫” 
第11管区  熱く暑く美しい南の国境管区


■ 『モデルアート6月号臨時増刊 1/700スケール艦船模型データベース?』 モデルアート社 2181円+税
 日本海軍戦艦・軽巡洋艦水上機母艦潜水母艦敷設艦・砲艦小艦艇・特務艦艇・特設艦船編
「各メーカーのプラキットの素性が丸わかり!」


■ 加藤庸二 『原色 島図鑑 増補決定版』 新星出版社 2500円+税 
 著者は写真家、元『ダイバー』編集長。
 日本の島443――有人島全収録。
 各島の代表的景観、見どころ、行事、生活など写真をふんだんに。取材時に偶然撮影したスナップも。


■ 中西聡 『北前船の近代史――海の豪商たちが遺したもの――』 成山堂書店 1800円+税
 著者は名古屋大学大学院経済学教授。
序章  北前船はどのような船か 
第1部 北海道と北前船
第2部 北の海へ向かった日本海船王
第3部 北前船と取引した瀬戸内・畿内の廻船問屋
終章  北前船と日本経済

北前船」とは?
 東北の産物を日本海航路で輸送、著者は、
「本州・四国・九州など拠点を持ち、18・19世紀に北海道へ進出した商人船主の船」
 と考える。
 太平洋航路で北海道から江戸・大坂へ運んだものも入れる。
 明治になり太平洋航路が汽船輸送になっても、日本海航路は和船による輸送中心だった。

北前船」が静かなブームらしい。2006年「北前型弁財船」が復元され、東日本大震災後の復興支援事業でイベント開催。
 07年から「北前船寄港地フォーラム」、年2回ペースで開催。
 08年から日本海沿岸地域の経済同友会がサミット、経済交流を進めている。
 10年民間有志により「現代版北前船プロジェクト」ができ、交流イベント。
 11年都市環境デザイン会議(北陸ブロック)で「北前船フォーラム」。

「・・・・・・現代より人間関係が濃密であった旧き時代を振り返りつつ、もう一度いろいろな地域の人と文化の交流を深めたいという強い希望が社会に現われてきている。」

(平野)