月曜朝礼 新刊案内

【文芸】 クマキ
■ 永井するみ 『秘密は日記に隠すもの』 双葉社 1300円+税 
 著者は1961年生まれ。2010年9月死去。詳しいことは報じられなかった。当時「小説推理」に本シリーズを連載中だった。
 父親の秘密を見つけた女子高生の日記、母の死を引きずる中年独身男性の日記、姉妹同居の結婚を控えた姉の日記、熟年夫婦の夫の日記。無関係の4つの日記が不思議な繋がりをもつ。
 まさしく絶筆、話は完結しているのだろうか?
 悲しいことですが、亡くなって売れ続ける作家もいれば、忘れ去られる作家もいます。

【芸能】 アカヘル
■ 山田宏一 『トリュフォーの手紙』 平凡社 2400円+税 
 生誕80年。

(帯) 手紙魔(エピストリス)・トリュフォーの厖大な手紙を紹介しながら、ひとりの「映画人間」の人生をドキュメントで伝える、渾身の書き下ろし評伝。

 フランスでは1988年に『フランソワ・トリュフォー書簡集』(全660ページ)が出版されている。日本語版も予定されていたが、時間がかかっているうちに、出版社が他社に吸収され契約更新できなかったそうだ。
 山田宛の最後の手紙、83年9月9日付。脳動脈瘤(じつは脳腫瘍)で入院することを告げる。

……いまは気力もあるのですが、事態が悪いほうへ進むこともありうるでしょう。わたしのあなたへの感謝の気持ちと友情に変わりはありませんし、これまでもあなたがいつもそうであったようにこれからもずっとわたしの身代わりとなり、翻訳者・友人・分身そして兄弟――日本人の兄弟――でありつづけてほしいという願いを伝えておきたいのです。……

 装丁、和田誠。カバーの手紙も山田宛、76年スピルバーグ未知との遭遇」に出演中のもの。


【海事】 ゴット 
海上保安庁展」7.31〜9.2 神戸海洋博物館  保安庁関連本の新刊。
■ 岩尾克治 『海の守護神 海上保安庁』 潮書房光人社 2400円+税 
 保安官たちに密着して写真取材。
序章  海上保安庁観閲式・総合訓練
第1章 海難救助の守護神
第2章 守護神たちの東日本大震災記録
第3章 国境警備の守護神
第4章 日本周辺国の海上保安

■ 海上保安庁DVD(2) 『南極観測船「宗谷」と巡視船「そうや」』 アートファイブ制作・発売 1000円+税   
82分収録 予告編はこちら。 http://www.art5.jp/dvd.html
○ 元海上保安官が語る南極観測船「宗谷」、航海記
○ 「そうや」オホーツク海航海
○ 「そうや」改装と東日本大震災時の任務

■ 谷哲也 『海上保安庁「装備」のすべて』 ソフトバンククリエイティブ サイエンス・アイ新書 952円+税 
1 海上保安庁の概要
2 装備する船舶
3 装備する航空機
4 警備の装備
5 救難の警備
6 海洋環境と安全を守る装備
7 世界の沿岸警備隊海上保安庁

(平野)
○ ヨソサマのイベント
● オリーブ少女と呼ばれて 元オリーブ少女が贈る とっておきの2週間! http://oldolivegirls.jugem.jp/
主催:「オリーブ少女と呼ばれて」実行委員会
日時:8.2〜8.12 11:00〜19:00 8日(水)休み
場所: manon 西宮市甲風園1−6−1 永富ビル202 0798−67−0317 阪急西宮北口から徒歩3分

 おっさんにはまったく無関係問題外国境はるか彼方のイベントなんですが、仙台ロフ子さんから特別ご招待。無料なんですけど。詳しく書くと日本中の書店員・出版関係者男子が焼餅焼いて猛暑がさらにパワーアップするだろうから、ここはおっさんの胸に納めよう。でもなあ、自慢したいなあ。