週刊 奥の院 4.28

■ 文藝別冊『三島由紀夫 増補新版』 河出書房新社 1200円+税
 6月 若松孝二監督映画『11・25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』公開

 2005年11月刊行分の増補版。増補したのは、
【対談】 若松孝二×森達也 映画「11・25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」
【インタビュー】 横尾忠則 『象徴化を拒む魔力』(『ユリイカ』1985年5月号)

 なぜ映画にしようと思ったのか? 

(若松) なんでしょうね……ひとつ挙げるとすれば、連合赤軍との類似点を描きたかった、ということでしょうか。
 たとえば日本赤軍のメンバーのなかには、三島由紀夫を崇拝する人もいた。国を憂う者たちの暴走を一方向からだけ描いてもしようがないと思ったんだ。
(1970年三島の自衛隊市ヶ谷駐屯地乱入・割腹自殺、72年連合赤軍あさま山荘事件
 それから四〇年が経つわけだけれども、どちらもまったく、なんの影響も残していない。かれらが命を賭けてまでやったこと、日本を良くしようと考えてやったことは、結局なんにもならなかった。……


◇ 全国ふるさとブックフェア(12)
◆ 西日本新聞社 http://shop.nishinippon.co.jp/asp/index.asp
【出品書目】
花をめぐる九州の山歩き 1500円+税  はじめての糀料理 1200円+税
ヤマの記憶 3800円+税  泣きみそ校長と弁当の日 1400円+税
いのちをいただく 1200円+税  日々常々 2190円+税
ここ 食卓から始まる生教育 1429円+税  面会謝絶だぁ 1300円+税
コーラベイビー 1600円+税  水俣病50年 1600円+税
マイネカルテ 1500円+税  いにしえのたび 増補版 1905円+税
西日本人物誌(20) 柳原白蓮 1500円+税  筑紫れくいえむ 1238円+税
ペンを剣に代えて 1500円+税

「ヤマの記憶」は、本紙が1981年に炭鉱の絵師・山本作兵衛聞き書きして連載したもの。

長崎新聞出版室 http://www.nagasaki-np.co.jp/jigyoubu/book/index.html
【出品書目】
カクレキリシタン 1143円+税  霧笛の長崎居留地 952円+税
ちゃんぽんと長崎華僑 1143円+税  軍艦島の遺産 952円+税
平戸オランダ商館 1143円+税  昭和レトロ寫眞館 2000円+税
ふるさと長崎133景 2386円+税  消えない記憶 1400円+税
小説 地価教室無窮洞 900円+税  長崎出島四大事件 1300円+税
評伝 岩崎弥太郎 1200円+税 村嶋寿深子とその時代 1600円+税

「村島寿深子(すみこ)」は現在大村市の多目的施設「シーハットおおむら」館長。かつて、ブロードウェイの舞台でユル・ブリナーと共演した経験を持つ。

◆ 熊日サービス開発熊本日日新聞社) http://www.kumanichi-jb.co.jp/books/
【出品書目】
フォトグラフ 熊本城 1400円+税
武将幽斎と信長 1200円+税
(平野)
 団鬼六賞作家・花房観音さんから、デビュー以前の本を頂戴しました。ありがとうございます。やさしくされると、つけあがります。冷たく、ビシッと……。