週刊 奥の院 4.13

◇ 雑誌
■ サライ』 5月号 小学館 838円+税 
大特集 日本の作家 百年の歩み 「群像・日本の作家」
第1部 20世紀の文士総覧
第2部 文士の手紙と筆遣い
第3部 松本清張(没後20年9と森鷗外(生誕150年)
特別付録に「萬年筆

 

明治時代、それまでの文語文に代わり、日常の話し言葉に近い口語体を用いて文章を書くこと――すなわち言文一致運動が起こり、一気に文学は庶民に身近なものとなった。その明治から平成の今日まで、綺羅星のごとく現れた文士が、苦悩し鎬を削った20世紀の文壇史を振り返る。


■ ダ・ヴィンチ』 5月号 メディアファクトリー 467円+税 
京都で、本を。
今や“読書好き芸人”の地位を不動のものにした又吉直樹と、京都在住で「大江賞」受賞の綿矢りさが、特徴ある本屋(新刊も古書も)を訪問。【海】人脈では、グレゴリ青山が〈ディープな上京区めぐり〉。
 12日、恵文社のH店長、トンカ書店訪問後、当店にも。ありがとうございます。毎月「海会」を配付してくださっています。












◇ 地元本
■ 神戸市教育委員会 編集・発行 『神戸の遺跡Ⅲ 平氏と神戸の遺跡』 200円(税込)
1 平氏と「こうべ」 
2 平氏と兵庫の遺跡
3 平氏東播磨の遺跡
4 平氏関連年表 
5 平氏の伝承地 


「こうべ」(当時の記録には「神戸」の地名はなく、本書では現在の神戸市地域をこう表現)への平氏の進出は、清盛の祖父正盛が主君藤原顕季の播磨守就任した1094年。清盛の父・忠盛も1145年に播磨守。清盛も56年に就任。
「こうべ」は摂津と播磨の境で、これは畿内と西国との境でもあった。皇室、貴族、寺社の荘園が多い。播磨は富裕な国で、その財力は京にとっても重要なもの。清盛は「こうべ」で基盤を固め、67年に太政大臣に昇る。69年3月から福原に移り、ここから政治を支配した。記録の上では、宋船が大輪田泊に入ったのは70年。このあと、港の修築に取り掛かる。
 本書では、平氏遺跡・伝承紹介のほか、清盛が計画したであろう福原京の完成予想図や内裏、邸宅をCGで作成。
(平野)