週刊 奥の院 12.16
■ 岡崎武志 『古本道入門 買うたのしみ、売るよろこび』 中公新書ラクレ 820円+税
新刊配本1冊のみ。ほかの「ラクレ」は3冊ずつあったのに。でもね、追加がドドーンと入荷していますので、ファンの皆さんご安心ください。
今さらですが。「文庫王」「均一小僧」の異名を持つ売れっ子。著書多数、東京ではラジオ番組レギュラー出演中。テレビでも美人女優さんと古本散歩してはりました。ブログも人気。
目次
1 いま、古本屋がおもしろい
2 本じゃなくても古本だ
3 オカザキ流、古書の森のさまよい方
4 世界一の古書街「神保町」ガイド
5 全国8大おすすめ古本町
6 ブックオフの使い道
7 即売展のたのしみ
8 古本を売る、店主になる
各章に「コラム:達人に学べ」。植草甚一、紀田順一郎、坂崎重盛、鹿島茂、山本善行ら、古本の先輩・好敵手の極意を紹介する。
イラストは著者自筆。
古本はおもしろい。そして、古本屋もおもしろい。
いま、そう書いてみて、我ながらつくづく、本当にそうだなあと感心しているところである。小学校の帰り道、駄菓子を買うように古本屋でマンガのフロクを買い始めたのをふりだしに、高校時代から古本屋通いが本格化する。大学時代は、古本イコール文学と考えていた節があり、せっせと少しでも安く、目当ての文芸書を足で稼いで探すようになった。……
明日、見知らぬ、新しい本と巡り会えるかもしれない。それだけで、人生、今日の安らかな眠りと、明日の目覚めを待つ理由がある。ほとんど毎日、古本と戯れる毎日を送っていても、こんなのは見たことない、という本と必ず出会えるのだ。そこに驚きがあり、鈍る感性へのキックがあり、使わなかった好奇心の電球がまた一つ点灯する。死ぬまぎわの一瞬まで、この「古本道」の更新は続くのだ。……
古本と生きる。
【海】のイベントに多大なる協力をいただいています。ありがとうございます。
岡崎さんはこちら。 http://d.hatena.ne.jp/okatake/
◇今週のもっと奥まで〜
■ 婦人公論1.15別冊 『快楽白書 2012〈40代からの性を考える〉 閉ざしきれない心とからだ』 中央公論新社 743円+税
○ 読者アンケート 38歳〜83歳 258人の赤面告白 モヤモヤさん、イケイケさん、まあ満足さん
○ 工藤美代子 「女たちの逆襲」
○ 杉本彩 「たまらない渇き」を満たすのは……
○ 宋美玄×湯山玲子 アラフィフ婦人代表と婦人科医
○ 井上荒野×江國香織 「家庭のある女にしかできない本気の恋」
○ 内田春菊書き下ろし 「彼の指」
……
春菊コミックは相変わらずHです。
他に、女医さんの診察・相談、妻たちの覆面座談会、読者体験、突撃ルポ、体操にグッズに占星術に、付録アダルト・ムービーまで。
熟女たちはこんなです……らしいです。
(平野)