週刊 奥の院 10.26

■ 谷川俊太郎 内藤里永子 『一夜だけの詩遊び』 メディアファクトリー 1300円+税
 
 内藤さんはイギリス文学者で、ターシャ・テューダーの翻訳で著名。詩作も。
 雛祭りの夜、小さな会場で聴衆を前におふたりが自作の詩を朗読。
詩遊びとは、声のことばを たくさんの聴く耳に触れる、その触れ方の工夫なのでした。つどった聴く耳に声が喜びを伝えます。朗読詩と詩のあいまに、詩人の即興の、即妙のおしゃべりが 笑いさざめきの風の渦を生み出すのも、見えた、ひと夜でした。(内藤)
お題 芽生え  春に(谷川) 谷川俊太郎さんに(内藤)
   日々の景色  なくしもの(谷) 白い部屋見つけたの(内)
   贈ること  詩を贈ることについて(谷) 花一輪のこと/青い花束(内)
   食卓・キッチン  食卓のデュエット(谷) 朝ごはんがお花の季節
 など11。
 ふたりの掛け合いは、ときには師弟、恋人、同志、年老いた夫婦など。さまざまな場面を演じる。何よりも、谷川さんに対する尊敬の気持ちが感じられる。
 谷川さんの新作「ことばのかくれんぼ」も収録。
(平野)

 5月の『女子の古本屋」イベント参加、東京の苔花堂書店(たいかどう)さんが、「日本の古本屋 東京の西側でお気に入りの古本屋をみつけよう!」を送ってくださった。担当ではない私宛で、「色男はつらいよ」とちょいと自慢していましたら、どうもアカヘルと勘違いしはったよう。色々とおっちゃんはつらいよ。
 苔花堂書店は通信販売のみ。こちらを。 http://www.taikado.jp/