月曜朝礼 新刊紹介
【文芸】クマキ撰
■ 太田光 『向田邦子の日差し』 文藝春秋 1524円+税
Ⅰ ぼくはこんなふうに向田邦子を読んできた
Ⅱ 向田邦子が書いた女と男の情景
Ⅰは『向田邦子全集』の月報に寄せた文章。Ⅱは「NHK 知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」(2005年放送)。太田さんが選ぶ向田作品「読む」「観る」のそれぞれベスト10も。
エッセイや短篇、何本も全文掲載。「太田選・ベスト向田」?
来月、クマキ撰「向田邦子フェア」開催します。
■ 平龍生 『さよなら三角 また来て四角』 桜出版 2000円+税
敗戦直後の、神戸市北部の街・鈴蘭台と六甲山山麓周辺を舞台にした子どもたちの物語。著者の自伝的作品。
著者は、1935年生まれ。72年「オール読物新人賞」、83年「横溝正史賞」受賞。
【芸能】アカヘル撰
■ マイケル・オンダーチェ 吉田俊太郎訳
『映画もまた編集である ウォルター・マーチとの対話』 みすず書房 4600円+税
6月新刊。ウォルターは映像・音響編集者。『ゴッド・ファーザー』『地獄の黙示録』『イングリッシュ・ペイシェント』(原作はマイケル)など多数。
聞き手のマイケルはカナダの作家。92年『イギリス人の患者』(邦訳、新潮社)でブッカー賞、96年映画化。
こぼれ話。『地獄の黙示録』は69年ジョージ・ルーカスが監督する予定だったが、資金難で頓挫。宇宙に舞台を移したのが『スターウォーズ』。
【神戸本】
■ 者弘利(ちょほんり) 『神戸・長田下町スケッチ集 がんばってまっせ長田』 自費出版 952円+税
長田生まれの建築士。阪神・淡路大震災から復興の様子をスケッチ。本書では長田各地の古い町並みを描いたものをまとめる。
(平野)「トーハン週報」8.26号、全国書店の「今週のベストセラー」(8.3調べ)掲載。全国的には、1位直木賞『下町ロケット』、2位改革派官僚『官僚の責任』です。【海】の1位は、『酒とつまみ(14)』、2位『原発を終らせる』(岩波新書)でした。『下町〜』は4位。今さら、の報告ですみません。