週刊 奥の院 7.25

■ 岩田健三郎 『あんなモノ こんなモノ ないものねだりも   おっさんのものがたり』 神戸新聞総合出版センター 2000円+税
『なくなりつつあるモノ でも心に残るモノ』に続いて神戸新聞に連載。今回、おまけ付き(手摺りの版画カード)。手書き文字と版画は、岩田さんの人柄そのままを表わしています。前著『なくなりつつある〜』の「つつ」が苦しかったとおっしゃいます。
「なくなってしまったモノなら、いくらでもあるのやが。……もっといろんなモノを物語りたい」
 モノ=物、者。
 着るモノ。衣替えで整理。
 

 はおるモノ、はくモノで各々一着ずつ。
 夏モノと冬モノで二着…と考えて、しかし、このごろの季節のように暖かいと思ったら、花冷えの日もあるからなあ。
 合服もいる…などと考えたら、何着もになっていく。
 それに、毎回同じ服というのもなあ……。

 私、岩田さんは“悟りの境地”の方と勝手に思っておりましたが、こんなことで頭を痛めてはるんや。

 ご息女の結婚式を前に散髪。母親はあれこれと忙しいけれど、父親は「ただ居てくれたっただけでいい」と言われる。
 ゴリラの研究をしている先生が、「子育てにとって、父親は居てもいなくてもいい……いてもいなくてもいいムダな存在として、父親の役目がある」と。
 

 式や披露宴に、ただ居るだけ…ですが、せめてもに、することとしての、散髪です。娘のハレの日のために、髪を整えて、もらっている。


 いてもいなくても……というのは、「いてくれるだけでいい」と私は解釈しようと思うのだけれど、「どっちでもええねん!」と言われんねんやろな〜。
 岩田さんのHP。 http://www.hera-hera.net/index.html
 岩田さんの原画展が決定。9月17日〜19日 2Fギャラリースペースにて。お楽しみに。

(平野)7.24 呑み会。何の会かと思ったら『ほんまに 13号』ゲストのさなえちゃんと松原さんとスタッフ有志。たいへん楽しゅうございました。さなえちゃんからおみやげいただきました。ありがとさーん。おっちゃんはまだ生きていける。