週刊 奥の院 6.27
◇ 「『女子の古本屋』による女子の古本市」
●参加書店の案内ハガキや名刺など
●コメントいろいろ
http://sumus.exblog.jp/
http://kturezure.exblog.jp/16514353/
http://kturezure.exblog.jp/16518701/
http://twitpic.com/5ghvw6
ご来場いただいた皆様ありがとうございます。大盛況のうちに無事終了いたしました。
取りあげてくださったメディア関係各社、担当記者さん、話題にしてくださった全国の書物愛好家の皆さん、感謝いたします。
トークのために遠くから駆けつけてくださったゲストの岡崎さん、山本さん、廣瀬さんありがとうございます。
この日のために新刊書を間に合わせてくださった夏葉社・島田さん、本を売ることでお礼に変えます。
参加の古本屋さん方、出品ご協力ありがとう。
準備・お手伝いにお店ほったらかして来てくださった方々、言葉では表わせないほどの有り難さです。
できることなら関係者一人一人抱きしめて感謝の気持ちを表わしたい。
とりあえず、この場では、私が勝手に御礼申し上げます。詳しい報告は担当者・赤ヘルが後日いたします、と思います。
●岡崎さんと山本さんにいただいたサイン
■ 山本善行撰 『上林暁傑作小説集 星を撒いた街』 夏葉社 2200円+税
装幀 櫻井久
1冊1冊の本が愛書家の話題になる出版社。またまた美しい本。
このたびは、上林暁(1902〜80)。文学史には名を残す作家だが、現在手に入る本は、講談社文芸文庫の『聖ヨハネ病院にて』のみ。かつて「新・文學全集を立ちあげる」(『新・文學入門』工作舎)で“目次案”まで披露した山本さんが、改めて上林作品を読み返して編集。
山本さんのブログより。
入魂の選択、になっていると思います。
今まで、つらいとき、困ったとき、悲しいときに、上林曉の作品に、何度も何度も支えていただきました。感謝の気持ちを込めて選びました。
【収録作品】 花の精 和日庵 青春自画像 病める魂 晩春日記 諷詠詩人 星を撒いた街
私は今、妹に三人の子供の世話をさせながら、淋しい生活を送っている。妻はいないのである。半年ばかり前から、私の妻は或る病院に入院しているのである。どんな病院であるか、また書くことがあると思うから、今はあまり言いたくない。……二年ばかり前、妻がまだ元気であった時分、私は文学と生活に行き詰って途方にくれていた。妻の病気も、もとはと言えば、その頃の生活が根をひいているのである。私は面白くもない月日を送っていたが、そういう途方にくれた私を毎日慰めてくれたのが、庭に咲いた二本の月見草の花であった。…… 「花の精」
その月見草を大家の寄こした若い植木職人が根こそぎ抜いてしまう。失望落胆の日々。しかし、……。
(平野)