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★★★ 海文堂店長の「<身辺整理>
蔵書放出 100円均一フェア」、
開催中です ★★★
<身辺整理>の春なのだ
「そろそろ身辺整理せななあ」と思い始めました。けど、整理するにもカネはなし、愛人はいないで、整理するのは本しかありゃしません。
もう読み返すこともない、また積ん読のまま全然読んでない本だけはいっぱいあります。いま住んでるウサギ小屋に収容しきれない本は、これまで田舎(昨夏の豪雨被害で残念な意味で有名になってしまった兵庫県佐用町)の廃屋にせっせと運び込んできましたが、もうソコも限界状態。
海文堂書店では「海文堂の古本市」とは別に、「A氏蔵書放出フェア」などお客様の蔵書販売のお手伝いをしてきましたが、大変好評でした。ならば、ワタシの本がどなたかのお役に立つならばいっちょ海文堂で売らせてもらおか……と考えました。
モンダイは値段付けですが、もう面倒くさいんで、全点100円均一でお買い上げいただくことにしました。「自分がどんな本を読んできたか」を人様に知られるのはかなり恥ずかしかったりするんですが、ここに至っては毎日恥ずかしいことばっかりやってるオッサンの身。ハタチやそこらの純な若者とはちゃいます。
某日、9万6千キロ走ってる傷だらけの中古デミオを駆ること1時間半。ひさしぶりに佐用町へ。高校卒業までを過ごしたふるさとは、のどかな山の中。けれど、千種川河岸のあちこちにいまだ豪雨の無惨な爪痕が残っていました。
廃屋に到着。かつて「応接間」と呼ばれていた一室は、本とダンボールの山の「倉庫」と化しています。いったいどこにどんな本があるのやらさっぱりわかりません。が、呆然自失としていたってラチがあきません。目についたダンボールから開けていくと、なつかしい本が次々と……。思わず手にとってパラパラやってしまいそうになるのをグッとこらえて、放出本を次々と別のダンボールに詰めていきます。
格闘すること3時間、なんとか10箱の放出用ダンボールと10くくりの文庫・新書の山ができました(けど、未処理の本がまだまだ残ってます)。それをぼろデミオのトランクと後部座席に積み込んで、今度は一路神戸・元町の海文堂へ。ガレージになんとか降ろしたのは夜の9時半でありました。
日付が変わる頃にウサギ小屋に帰還。くたびれたワタシにカミさんが掛けた言葉は、「お疲れさん」でも「ご苦労さん」でもなく、「あんた、いよいよ旅立ちの準備か」でありました……(ウウ〜ッ)。
<身辺整理>と大上段に構えてはいるものの、まだ手元に置いておきたい本や老後の楽しみに残しておきたい本は放出しません。ここらがセコイところで、さしずめ似非<身辺整理>ですね。
さて、次のとおり放出させていただきます。皆様、冷やかし&お買い上げをどうぞよろしくお願いいたします。
〜 「ほんまに」11号(先月発売) より〜 (福岡宏泰)
● と き:2010年5月1日(土)〜5月31日(月)
● ところ:海文堂書店・1F 「階段下」フェアコーナー
* なお、第7回「海文堂の古本市」も、開催中です。
ぜひお越しください!
● と き:2010年4月28日(水)〜5月10日(月)
● ところ:海文堂書店・2F ギャラリースペース <Sea Space>