kaibundo2009-06-11

■『迎春花 漢江に咲く花 上・下』高平典子/じゃあそれで堂   各1600円+税
韓流ファンのあなたなら、憧れのスターがお忍びで来日した時に、どこかで偶然出会ってお知り合いになれたなら…と想像したことはありませんか。そんな夢のようなお話が実現しちゃうのが本書です。日本の旧財閥令嬢と韓国トップスターとの恋物語。お約束の美男美女、すれ違いやら誤解やらトラブルやら。次はどうなるの?のわくわく感を、読書でも味わってみてください。
Amazonの恋愛小説ランキングで1位(2009/5/14)の実績。著者が兵庫県出身というご縁で、海文堂で販売しています。


■『旅するノラ猫』嵐山光三郎著 浅生ハルミン絵/筑摩書房 1500円+税
これ、ノラハイ本です。野良猫の俳句会のこと。猫たちが連れ持って吟行に出かけ、句会を開くのです。ちゃんと「ねこやなぎ」や「ねこじゃらし」なんていう猫句誌もあるんですよ。著者の前著『おはよう!ヨシ子さん」はお母上の俳句を取り入れたエッセイだったけど、今度は同じ俳句でも、野良猫「ノラ」が猫語を解する女性と出会い、わが子を探しながら俳句するお話です。
私は猫ストーカー』でおなじみの「猫座」のハルミンさんは、かわいいのにかわい過ぎない猫たちの絵をふんだんに見せてくれて、大人が楽しめる絵本になっています。

(熊木)