週刊 奥の院 9.8

◇ 雑誌 
■ 『雲遊天下 114』 ビレッジプレス 500円+税  特集 探る 続ける 光を当てる
〈街とメディアと市民〉のかたちを模索して 本間健彦インタビュー  元『新宿プレイマップ』編集長、『60年代新宿アナザー・ストリー』を上梓。  聞き手 南陀楼綾繁 
 戦前ポピュラー音楽を独自の切り口で紹介 保利透インタビュー  戦前のジャズ・流行歌を復刻する〈ぐらもくらぶ〉主宰。  聞き手 宮地健太郎
 センチメンタル・シティ・ロマンス40周年記念コンサート「えんでにゃ〜の」  聞き手・構成 高山富士子

 表紙の山川直人のコラム。

レコードが記録という意味の言葉だと知ったとき、
もう何十枚か、レコードを持っていた。
そのうちの何枚かには、
ウッカリつけたキズといっしょに
聴いている自分の思い出も記録されていた。


■ 別冊太陽 竹内栖鳳 近代京都画壇の大家』 平凡社  2300円+税 
監修 廣田孝(京都女子大学教授)
 竹内栖鳳(1864〜1942)、本名恒吉、料亭の長男。

 幕末の京都に生まれた日本画家、竹内栖鳳円山応挙や呉春の流れをくむ四条派から出発した彼はいつしか、「伝統にがんじがらめではない日本画を描きたい」という想いを胸に秘めるようになる。その後、西欧滞在などを経て西洋絵画技法を見聞きし、自らの画業の道標を発見する。……


(帯)

毛1本1本、これほど巧みに描いた画家はいない。

竹内栖鳳展 近代日本画の巨人」
東京国立近代美術館  9.3〜10.14
京都市美術館  10.22〜12.1
 
栖鳳の絵はこちらを。 
http://www.google.com/search?q=%E7%AB%B9%E5%86%85%E6%A0%96%E9%B3%B3%E3%80%80%E7%94%BB%E5%83%8F&hl=ja&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=pCIrUq-9KcOekwXxpoHADg&sqi=2&ved=0CDEQsAQ&biw=2021&bih=983


■ 『kotoba』第13号 集英社 1333円+税 
特集 読書人のための京都 
 
福岡伸一  京都で生まれた思想
PART1 アカデミズムの都
佐伯啓思 京都から考える  井上章一 京都人嫌いの、京大びいき
菊地暁 角田唯介 佐藤文隆 山極寿一 森田真王
PART2 文芸の都
酒井順子 東京女の私が京都に心惹かれるわけ  瀬戸内寂聴 京おんなと京おとこの万華鏡
いしいしんじ 永田和弘 小田嶋隆
PART3 温故知新の都
千宗屋 冷泉貴美子 呉智英 小山薫堂 稲葉なおと

アレックス・カーが選ぶ新・京都八景
鶴岡真弓 「異国の装飾美」が降り積もる都
グレゴリ青山 京都個性派古書店案内

特別付録「読書人のための京都マップ」

他に、
第11回開高健ノンフィクション賞 「壁になった少女」 黒川祥子インタビュー


◇ うみふみ書店日記
 9月7日 土曜
朝から雨なのに、お客さん多数。皆さんカバーご希望。
GF・Kさん、父上、彼氏と来店。彼に記念写真を撮ってもらう。【海】のおじさん。

「朝日」記者、従業員とお客さんに取材。熱心。

『離島の本屋』(これから)売り切れ。【直】トランスビュー経由のため既に仕入れストップ。ごめんなさい。
同じく、トランスビュー扱い「サウダージ・ブックス」から新刊案内。
『瀬戸内のスケッチ 黒島伝治作品集』 『「一人」のうらに 尾崎放哉の島へ』
どちらも【海】で売りたかった。
 仕入れできない本屋。

 お天気すっきりしないのに、大勢のお客さん。ありがたいことだが、複雑な気分。「閉店バブル」。

(平野)