週刊 奥の院 6.1
「もっと奥まで〜」とはちゃいます。
■ 花房観音 『おんなの日本史修学旅行』 ベストセラーズ 1143円+税
団鬼六賞作家にして現役バスガイド。
いたいけな学生諸君をSM官能作家が案内している・・・・・・、なんという理不尽、贅沢、羨望、嫉妬。
もともと子供の頃から日本史が好きで大学入学を機に京都に来たことをきっかけに学生時代にバスガイドになりました。その後、様々な職をへて、数年前に再びバスガイドに復帰し今に至ります。
そして私には日本史の他に若い頃より好きなものがあります・・・・・・AV、そう、アダルトビデオでございます。
(ビデオの感想をブログに書いていて、情報誌にコラムを書くようになり、2010年作家デビュー)
日本史が好きで、バスガイドの勉強をしていくと、「お客さんの前では話せないこと」をいくつか発見いたします。おもしろいのに、エロいから話せないあんな話やこんな話。喋ったらクレームが来てしまうであろう、先生に怒られるであろう「エロ日本史」。
【花房流・京都案内】
京都パワースポット神社の妊娠力 性と死の三条河原 清水寺門前で「舞妓はんひぃひぃ」 絶世の美女・小野小町の「〜伝説」 BL的な「京の五条の橋の上」 今はなき東映太秦映画村の「拷問部屋」 素晴らしき『源氏物語』の変態ぶり
【花房流・奈良案内】
『日出処の天子』が法隆寺でしていた〜〜なこと 奈良みやげでNGになったネーミング 「歌垣」、道鏡、推古天皇、記紀 ・・・・・・
【花房流・そこかしこ案内】
江戸時代の美女たち 彦根の“国宝作家”? 与謝野晶子の「みだれ髪」 秀吉・家康の好み ・・・・・・
花房流ガイド。
京都駅前の「京都タワー」はもともと「灯台」をイメージしたもの。また、近くに東本願寺があり、「お東さんのろうそく」と呼ばれている。・・・・・・のだが、
「だけど、私はこのタワーを見ると、灯台より○○○を思い出す」
平安京以前からある下鴨神社、上賀茂神社の縁起から。
下鴨の祭神は賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依姫。姫が加茂川で遊んでいたところ、上流から「丹塗(にぬ)りの矢」が流れてきて、持ち帰ったところ、赤ちゃんができて、生まれたのが賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおみかみ)で、上賀茂の祭神。で、上賀茂の縁結びの御守りが「丹塗りの矢」。
お、おい、ちょっと待ちなはれ!! 矢を持ち帰ったら妊娠? そんなアホなっ!
赤ちゃんはコウノトリが運んでくるものでも矢を持ち帰ったらできるものでもなくて、男性の「○○」と、女性の「××」が・・・・・・
笑えるスケベ官能シーンも創作。ここには書けぬ。
清水寺門前には七味唐辛子のお店が何軒も。ある老舗は、参詣者に白湯(さゆ)に唐辛子をかけて出したのが始まりとか。
花房が最近よく見かけるのは産寧坂にある店の「舞妓はんひぃ〜ひぃ〜」という七味。ほんまか〜? ウソちゃうか〜? ここでもワンンシーン創作。これも書けぬ。
この人にかかれば、光源氏は「マザコンのロリコンのレイプ魔、立派な変態」。登場人物たちの妄想対談あり。
【雑誌】 『BRUTUS』 6/15号 マガジンハウス 600円+税
特集 古本屋大好き。
古本屋はある程度長くやっている方が
品揃えはやっぱりいいわけで、そんな店を見て回っていると、
いまとなっては新刊の本屋ではなかなか見ることのない、
函入りの本や凝った装丁の本、活版印刷の糸綴じ本とか、
物として美しい本をたくさん見つけることができた、
一昔前まで、本の世界はほんとうに豊かだったんだなと思ったりする。
ところで、ここ2、3年で、
新しい古本屋が増えてきている。
......
もはや、古本屋は一部のマニアとおじさんのための場所ではない。
......
いまの古本屋に求めるいるのは、
本を探しているときの居心地のよさだったり、
「いま、読みたい」と思わせてくれる本の差し出し方だったりする。
そうしたすべてが、本との出会いを作ってくれる。
......
神戸からは〈イマヨシ書店〉。宝塚歌劇本充実。本店は兵庫区平野商店街、【海】2F「古書波止場」に出店。
(平野)
NR出版会HP 「書店員の仕事 特別編」 ジュンク堂書店仙台ロフト店 ♥佐藤純子さん♥
http://www006.upp.so-net.ne.jp/Nrs/memorensai_34.html