月末水曜2Fゴット朝礼 & うみふみ

■ ピリカデザイン神戸商船大学OB)のポストカード新作入荷
帆船、舵輪、エンジンテレグラフ、錨、ダイス(ねじきり)、クランクシャフト、工具の7種。いずれも158円(税込)。
画像はこちらを。http://www.pilicadesign.com/

■ 『一生に一度だけの旅discover 世界のクルーズ旅』 日経ナショナルジオグラフィック 2400円+税 
 クルーズ船の紹介ではなく、クルーズで行く観光地のガイド。
●戦場から眺める美しき港風景 ●麗しの島々巡るアイランドホッピング ●古の世界をしのぶ歴史的航路の航海 ●悠久の大河を行くリバークルーズ 他、運河、秘境、絶景など。

■ 藤沢優月 『たいせつなことは船が教えてくれる』 金の星社 1400円+税
 巨大コンテナ船「ORPHEUS」とそこで働く人たちの活動を紹介。働く意味、生きる意味を考える。ビジネス書。 
「ORPHEUS」は日本、アジア、ヨーロッパを巡る船。長さ336メートル、高さ61メートル。積載量17万2千トン(みかん箱で約688万個)。
●世界は“海”でつながっています ●インターナショナルです ●コミュニケーションがだいじです ●リーダーがいます ●自然の中を走ります ●Life 人生そのものです
 
◆ みうみ書店日記(その4)
1月17日 木曜
休み。
朝のドラマで、ケンカしていた兄妹が「今日は1月17日だ」と言って黙祷。家族はあの時大阪に住んでいた。
奥の院」とブログ準備。

「朝日」記事。TSUTAYAが書籍売り上げ1097億円、紀伊國屋(1081億円)を抜いて一位に。

芥川賞黒田夏子さん。「生きているうちに見つけてくださってありがとう」
直木賞朝井リョウさん。「これから先も小説を書くことにしがみついていけるのかな……」
同・安部龍太郎さん。「18歳で作家になろうと思った時に『自分の人生はこのためにあるのだ』と決意」

妻、同僚の通夜。

1月18日 金曜
ブログに書いた本を、出版社から献本いただく。ありがとうございます。でもね、わざわざ送ってもらうのは申し訳ないです。どうぞ、気をお使いくださらぬよう。POPとか栞とかの販促物でいいです。厚かましい?

今年も4月から5月に「全国新聞社出版フェア」を計画中。すべて神戸新聞総合出版センターTさん任せなんですが。

1月19日 土曜
休み。妻とでーと。映画、らんち、買物、帰宅しておやつ。散髪してもらう。
大鵬死去。美しい横綱。子ども心に面白くないほど強すぎた。

1月20日 日曜
休み。終日ブログ準備。
読んでいる本。刑事が、「仕事とは関係のない素の自分が、仕事とは関係のない本を読んだり、映画を観たりしてものを考ている」と。
さて、私に「仕事とは関係のない読書」があるのか? エロ本でも「仕事」(ブログやら奥の院ネタ)を考えている。

1月21日 月曜
「朝日」訃報記事。101歳の詩人柴田トヨさん死去。

元・神戸新聞総合出版センターのKさん、京都M出版社に。

2011年東京R書房で「小沢書店の影を求めて」を開催したAさんが、旅行がてら19日に来店されたそう。アカヘルよりも若い人らしい。たくさん本を買ってくださった。お会いできず、残念。Rは昨年末に閉店。彼、今後のこと未定とか。

1月22日 火曜
まあ珍しいことにみずのわ出版の本、問い合わせ。それも容姿端麗眉目秀麗知的上品清楚な女性。
「神戸から山口に移ったみずのわ出版の〜の本」
これまた珍しいことで、品切れ、平謝り。そのうえ『ほんまに』の15号まで訊かれた。「只今休刊中です」とお答えしときました。復活はあるのか?

N教授の翻訳新刊(イギリス文化史の本)、25日発売。教授、現物を見せてくださる。ハードカバーの重厚な本。内容は? 私好みの「いんび、いんわい」な感じ。入荷が楽しみ。

年配のお客(X)さん 現役時代は栄町通の銀行にお勤めだったそう。J堂になかった本、【海】にたまたまというか、ごくごく稀なことで、あって、「よう頑張っとんな!」。
私「くたばりかけです」
同上(Y)さん 「あんたとこはたぶん電子書籍やれへんわな、そう思うわ」
私「紙の本と滅びます」

1月23日 水曜
「朝日」記事より。常盤新平死去。
同上。「耕論・本屋サバイバル」記事に松岡正剛と内沼晋太郎。ふたりとも「文脈棚」派。松岡は「セレクトショップの発想」と「本と人をつなぐ」重要性を語る。内沼は「本+イベント+ドリンク+家具」の本屋(B&B)を運営。「町の本屋・紙の本の存在価値は不変」と。
同上。「天野祐吉・CM天気図」より。「文化貧乏」。人間がつくり出したものが文化。その文化はヒマから生まれる。文化人とはヒマ人。ヒマを積極的につぶすのが遊び。色川武大のことば、「昔の寄席には“しびれるような退屈さ”を感じさせる芸人がいた」。いまはそういうものをじっくり楽しむようなこころのゆとりがなくなってしまった。
「遊びごころのない国は、おカネはあっても貧しいよね」

N出版のOさん訪問、といってもこの人は毎回ほとんど営業せず、世間話。東京R書房のAさんの話になって、
「たぶん見られるうちにあちこちの本屋さんを見ておこうと思ったんでしょう」
私「【海】なんか、いつつぶれるかもわからんもんねえ」(こんなことばっかり言って、しまいに怒られる)

小説現代』2月号の木内昇「夜番」。“物の怪”ものはほとんど読まないのですが、人情味たっぷり。素人はシリーズ化を望む。西條加奈「南星屋」は今回最終回、単行本を楽しみにします。

○ 先週のベストセラー
1 郄田郁   あい  角川春樹事務所
2 なかにし礼 生きる力 講談社
3 伊集院静  別れる力 講談社
4 阿川佐和子 聞く力 文春新書
5 江弘毅   飲み食い世界一の大阪 ミシマ社
6 川本三郎  そして、人生はつづく 平凡社
7 百田尚樹  海賊と呼ばれた男(上) 講談社
8 安部龍太郎 等伯(上) 日本経済新聞出版社
9 同上      (下)
10 水野敬也  夢をかなえるゾウ2 飛鳥新社

(平野)
吉本新喜劇原哲男さんが亡くなった。「誰がカバやねん!」