週刊 奥の院 11.8

アート、思想、文学系の新しい取次会社が活動開始。「ツバメ出版流通」扱い品。
 http://tsubamebook.com/
■ 洪成潭(ホン・ソンダム) 『光州「五月連作版画――夜明け」ひとがひとを呼ぶ』 夜光社 2800円+税 
http://yakousha.tsubamebook.com/index.html 
 
 1980年5月、韓国光州での軍事独裁政権と市民の戦い。軍は大規模な兵力を投入して市民に多数の死傷者・逮捕者が出た。著者は市民側の文化宣伝隊として活動。11日間の戦いを版画にした。全50点、詩を添える。
詩翻訳*徐勝(日本語)、尹淩(英語) 編集*岡本有佳  
発言*高和政・中西新太郎  解説*古川美佳  デザイン*追川恵子

「大同世 1」
ひとを呼ぶ ひとがひとを呼ぶ
この世の純潔な名前と名前が おたがいに目であいさつする
勇気あるひととひとがおたがいに ほほずりあう
今日 ひとがひとを呼ぶ

■ 『組立』 n.01 知覚の臨界 1600円+税 2010年10月刊 
■ 『組立』 n.02 作品を登る 1400円+税 2012年3月刊

組立 
http://kumitate.org/ 

作品とその展覧会とは、それ自体が思考の組み替え装置となりうる筈です。そして、それは、他のあらゆるジャンルとは異なり、芸術の現場に特有の形式であると思います。
設定したテーマを素材として、出品者それぞれの作品を「隣り合わせてみる」。
そこで見えてきたそれぞれの差異・断層を元に、改めて美術あるいは芸術を捉え直す契機としてゆく。そのためのツールが「組立」という試みです。……

■ ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』vol.01 創刊特集 さようならドキュメンタリー  neoneo編集室 952円+税 2012年9月刊  
 
neoneo 
http://webneo.org/



「創刊にあたって」
わたしたちが生きている現代は、“ドキュメンタリー”の時代である。
映画や写真をはじめ、テレビ、演劇、美術、文学、広告など、巷にあふれるあらゆる表現媒体が、いま「現実」を多様にとりこみながら、日々変容してゆくリアリティをとらえようと模索している。“ドキュメンタリー”とはひとつの方法であり、ジャンルや領域をどこまでも越えてゆく。……

[インタビュー] 飴屋法水(演出家) 石内都(写真家) 石井光太(ノンフィクション作家)
[アンケート] (1)『ドキュメンタリー』とは何だと思いますか? (2)これぞ「ドキュメンタリー」と思う作品・プロジェクトは?
回答者33名
[論考] 
映画 カメラを見つめ返す目 
テレビ 日常的体験としてのテレビ・ドキュメンタリー
写真 ドキュメンタリー・スタイル 
美術 知りえないことへの想像力
演劇 時を与えるものは何か
他、[ブックガイド][レギュラーページ]など。

■ 『ART CRITIQUE』 n.02 知と芸術のレゾナンス 
constellation books 
1400円+税 2012年4月刊 
  芸術×批評、創造を誘発する新しい批評誌 http://art-critique.info/
INDEX
絵画、そして「わたしたち」は可能か?  
情報と物質のはざまに――未来へのリズム/アルゴリズム
経済学は“ストック”を思考できるか
……
特集:「アジール」の現在――社会の聖域はどこに存在し、どこへ消えるのか?
見えないものを見る
(平野)