週刊 奥の院 10.27

■ 『大正浪漫 100年の光と影』 徳間書店 TOWN MOOK 714円+税
 巻頭特別企画
大正とはどんな時代だったか 
竹久夢二と大正浪漫
 第1章 夢を追う大正文化人たち  白樺派と「新しい村」 浅草オペラ 島村抱月松井須磨子 ハリウッドスター早川雪洲 牧野省三尾上松之助 鈴木三重吉「赤い鳥」 山田耕筰 中山晋平
 第2章 「新しい女」と大正恋愛事件簿  平塚らいてう 伊藤野枝 柳原白蓮 竹久夢二が愛した4人の女性たち 有島武郎と波多野秋子 中原中也小林秀雄長谷川泰子
 第3章 男たちが賭けた大正デモクラシー  吉野作造 尾崎行雄 原敬 大隈重信 山本権兵衛 宮武外骨 他
 第4章 社会を揺るがせたふたつの事件  第一次世界大戦 関東大震災
 第5章 大正今昔物語  「日本の玄関」東京駅の100年 レトロでモダンな大正生活事情
 第6章 大正天皇とその時代

「はじめに」

大正時代が始まって、今年で100年。  
「坂の上」を目指した明治が終わり、
「自由」と「平等」を謳歌し始めた大正。
のちに「大正浪漫」と呼ばれる
新しいファッションやアートが生まれ、
東京駅が開業するなど、明るい話題があった一方、
自由恋愛の果ての心中や後追い自殺
世間の話題をさらった。
関東大震災で大きな被害を出したのも大正である。
そんな光と影が織り成した大正時代の、
「浪漫」と「モダン」と「デモクラシー」が
行き着いた先が、現代の大衆消費社会だ。
今こそ100年前の大正の世の中を、
見つめ直してみるべきである。

 只今、東入り口にて「大正百年フェア」実施中。11月14日まで。
(平野)
いよいよ「神保町ブックフェスティバル」開催。
娘が冊子とマップを送ってくれた。今年はこれ見て辛抱。