週刊 奥の院 8.27

■ どどいつ文庫 『世界珍本読本 〜キテレツ洋書ブックガイド〜』 社会評論社 1400円+税
どどいつ文庫 奥付の紹介文。 

 3才のとき古本屋で漫画雑誌のふろく本の1冊10円の山をほじくって崩しそうになり店のおばさんに叱られた。その後、特に何ということもなく現在に至る。世界のキテレツ洋書やそれほどでもない洋書などの超零細個人輸入売店。……

http://www5f.biglobe.ne.jp/~dobunko/

 世間にはヘンテコな人がいっぱいいて、世界にはもっといる。

 紹介されている本の一部。
 放置自転車写真集   野外に放置されたショッピングカート写真集  悪趣味の弁当箱  コンドーム外箱  糖尿病切手  鉄条網完全図解  泡沫サイテー芸能人  有名人の同姓同名さんを訪ねる  全身裏返しテディベア……。
 アート、映画、コミック、音楽、料理、ファッションなど、エロ、グロ、オカルト、悪趣味、無意味……、マニアという人たちがいる。「アホアホ本」というジャンルが存在する。
本の雑誌でも「それ行け! アホアホ本」というコーナーがある。
 臭い本(臭いの出るページあり)  犬が描いた絵画集  イヤらしい指づかい実習本  心霊的がらくた写真集  最底辺Z級映画ミニコミ傑作集  ビルボード100位目前で消えた流行歌集……。
全200冊紹介。
 どんな人が作ったのか? 当然買った人もいる。紹介している人も。みんな、変人。
 私も?
 紹介宣伝文が〔どどいつ文庫〕のウリのひとつらしい。それも楽しんでくださいな。
「ニッポン野球カード」 
Sayonara Home Run! :The Art of the Japanese Baseboll Card  
John Gall,Gary Engel and Steven Heller (2006年 ニューヨーク)

 野球とゆうお遊戯を原産地アメリカから輸入したついでに、野球はカッコいいとゆうイメージを子供の脳みそにベッタリ塗り付ける宣伝道具として、選手の勇姿を印刷したお子ちゃまむけの紙製のぺらぺらオモチャ「野球カード」作りの技法も、アメリカから輸入したクニは、キューバプエルトリコベネズエラ、ドイツ、南アフリカなど数多くあるらしいのですが、それらの中でも20世紀初期から1960年代にかけて量質ともに、アメリカ製野球カードの猿マネといって一言でかたづけるにはあまりにバカバカしく目ざましい退化をみせたニポン駄菓子屋さん系のソレを、ニポン野球カードこれくたーとしてすでに数冊の著書もある好き者、ゲイリィ・エンジェルさんらが音頭をとってご披露してくれた素敵にヒドすぎな「野球カード」デザインこれくしょんです。……

(平野)
 駄菓子屋の「野球カード」、私、いっぱい集めていた。置いておいたらよかった、といまだに思う私は、やっぱり変人か?
 今朝の朝日新聞」歌壇より。
 日に一軒本屋の消ゆる国となり寂しかりけり鈴虫鳴くも  (長野県 井上さん)