週刊 奥の院 7.23

■ 木村衣有子(ゆうこ) 『のんべえ春秋』 木村半次郎商店 1000円+税
 木村衣有子個人編集。 http://mitake75.petit.cc/
装丁・挿絵:木村敦子  72ページ(カラー8ページ)当店でも扱うことになりました。雑誌のミニコミ誌コーナー。
特集 「居酒屋コップとワインコップ 左藤吹きガラス工房」 千葉・白子のガラス工房探訪
酒場小説 「ホシさんと飲んでいる」
酒飲む本――書評エッセイ
藤木TDC『昭和酒場を歩く』  大竹聡『酒呑まれ』  大竹敏之『名古屋の居酒屋』  山本孝造『びんの話』
☆ 「楽ちん つまみ」  衣有子(敬称略御免)が酒場で発見したつまみ、敦子(呼び捨て堪忍)が得意のレシピをイラストで。 
 小説は、飲み仲間(?)ホシさんとの酒場の様子。どういう関係なのか気になる。
 
 私、木村さんが『もの食う本』(ちくま文庫)の著者と認識せずに注文した。入荷後に案内書を確認したら、ちゃんと書いてある。

「のんべえ」ついで。
■ 大竹聡『ぜんぜん酔ってません  酒呑みおじさんは今日も行く』 双葉文庫 571円+税
カバーイラストはおじさん図鑑』(小学館)のなかむらるみ。巻末特別対談にも登場。

(な)齢とともにだんだん酔っ払うのがしんどくなるって聞いたんですけど、そういうものなんですか?
(大)僕の場合、酔っ払うこと自体はしんどくならないんですよ。酔っていくときは身体も気分も緩くなるし。たしかにこれだけ飲み続けていると最初の一杯がスムーズに入らない日もあるんですけど、でも無理して、ちょっとオエっとなりながら飲んでいると、「なんだ、俺、大丈夫だ」と(笑)。
――その状態を「つながる」って言うんですね。昨日の酒と今日の酒が。

 年中酔っ払っての話だけれど、男の友情、人情話もある。愛すべき酔っ払いのお話。
(平野)