週刊 奥の院 7.4

 ふるさと文学さんぽ 3冊同時刊行
■ 須藤宏明(盛岡大学教授)監修 『岩手』
■ 仙台文学館監修 『宮城』
■ 澤正宏(福島大学名誉教授)監修 『福島』
大和書房 各1600円+税
 都道府県ごとにゆかりの文学作品を集めるアンソロジーシリーズ。東北の大きな被害を受けた三県を同時に第1回出版する版元に敬意を表します。
装幀は、いずれもミルキィ・イソベ+明光院花音
『岩手』 装画 清水智裕
石川啄木「一握の砂」 高橋克彦緋い記憶」 正岡子規「はて知らずの記」 宮沢賢治小岩井農場」 常盤新平「出身地について」 柳田國男「清光館哀史」 井上ひさし吉里吉里人」 釈超空「水牢」……
『宮城』 写真 平間至 島崎藤村「木曽谿日記」 太宰治「惜別」 魯迅「藤野先生」 いがらしみきお「かむろば村へ」 与謝野晶子「心の遠景」 斎藤茂吉「青根温泉」 土井晩翠「松島」 芭蕉「おくのほそ道」……
『福島』 装画 斎藤清

高村光太郎「あどけない話」 長田弘「福島」 椎名誠会津街道血ケムリ宿」 玄侑宗久福島県人は『のんびりちゃきちゃきしんなり』!?」 内田百輭東北本線阿房列車」 松永伍一「現夢童子の谷」 井上靖「小磐梯」 草野心平「磐城七浜」……

 それぞれの風土、暮らし、伝統、歴史、食、祭り、そして異世界の物語。

(平野)
 3日午前、神戸も土砂降り。私はズボンの上に雨用のナイロン製ズボン(名称知らん)をはいたのはよかったのだが、靴はいつもので靴下までビシャビシャ。考えが足りない。元町商店街の角角で多くの人が小降りになるのを待ってはった。そんな雨の中でも、傘さして自転車で走っている人がいて、これが今流行の「ワイルドだぜ〜」なのかと……。
 先日、林哲夫さんの個展で堺市の「与謝野晶子文芸館」学芸員さんとお会いした。家が近所で、学校の後輩(かなり年下)だった。
7.14〜9.9 大阪の夢二 宇崎スミカズと華やかな大阪出版文化