月曜朝礼 新刊案内
【文芸】 クマキ
■ 志岐奈津子 『ナナセンチ』 スタイルノート 1200円+税
著者、1966年生まれ、作家・放送作家、眞田造形研究所(アート、デザイン)研究員。
志岐のファンタジー物語を八十島博明がタイポグラフィーで表現する。
カバーの言葉。
ワルイ クマ ジャナイ
カト イッテ
イイクマ デモ ナイケド ネ
ジカク ハ ナクテモ
キミハ
クマヲ
ヒツヨウ ト シテイタ
あとがきより。
……物事を正確に知るのは大事なことです。でも、一日のうち5分か10分くらい、科学や常識を信じるのをやめ、根拠のないものを強く信じてみるのも悪くはないのではないかと思っています。
……
この本では、ナナセンチというクマが「僕」の前に現われますが、人によっては、ウサギや小鳥、あるいは、生き物ではなく、不思議な鞄や帽子といったものが、ある日とつぜん目の前に現れるかもしれません。また、ぬいぐるみやお守りや、いまはここにいない人の写真に話しかけるとき、ナナセンチと「ぼく」のような関係がすでに生まれているかもしれません。わたしも『皆さんにとってのナナセンチ』にとても興味があります。……
装幀も凝っています。
【芸能】 アカヘル
ファッションの「ビームス」の本。
■ 『この夢の出来ばえ 片岡義男写真集』 2800円+税
■ 『目ざめて腕時計をみると 堀江敏幸写真集』 2400円+税
発行:ビームス 発売:サンクチュアリ出版
【文庫】
■ コルタサル 作 木村榮一 訳
『遊戯の終わり』 岩波文庫 660円+税
アルゼンチンの作家、フリオ・コルタサル。1956年発表した短篇集。
■ 荒川洋治 『詩とことば』 岩波現代文庫 860円+税
詩とは、なにをするものなのか?
詩にはことばのうえ、かたちのうえで、いくつかの特色がある。それらを読む人に楽しみとよろこびを与えるいっぽうで、負担や不安を感じさせることもある。よろこびや不安はどこから来るのか。まずは詩のことばと、かたちを見ることにしたい。……
原著は2004年岩波書店より。新編6編を加える。
新刊ではなく、久々の再版。
■ 紀田順一郎 『古本屋探偵登場』 文春文庫 476円+税
元は1982(昭和57)年三一書房『幻獣辞典』、85年文春文庫に。このたび27年ぶりの再版。若手作家の古書探偵モノが売れたから?
創元推理文庫の『古書蒐集十番勝負』『古本探偵の事件簿』はまだ入手可能。
(平野) 今回ちょいとハショリました。
緊急未確認ニュース、先日紹介したNさんが当店でサイン会してくれるかも? 決定したら大はしゃぎで報告します!
台風直撃、皆様くれぐれもご用心を。