月曜朝礼 新刊案内

【文芸】 クマキ
■ 『それでも三月は、また  March Was Made of Yarn.』
講談社
 1600円+税 

あの忘れられない日を心に刻む、胸に迫るアンソロジー
作家・詩人17人は、3.11後の世界に何を見たのか?
日本、アメリカ、イギリス同時刊行。

 
谷川俊太郎 言葉    多和田葉子 不死の島  
重松清 おまじない    小川洋子 夜泣き帽子  
川上弘美 神様2011    川上美映子 三月の毛糸
いしいしんじ ルル    J.D.スクラッチ 一年後  
池澤夏樹 美しい祖母の聖書    角田光代 ピーマ
古川日出男 十六年後に泊まる    明川哲也 箱のはなし
バリー・ユアグロー 猟氏の小舟で見た夢    佐伯一麦 日和山
阿部和重 RIDE ON TIME    村上龍 ユーカリの小さな葉
ディヴィッド・ビース 惨事のあと、惨事のまえ

 当代の人気作家・詩人が集まる。 すみません、外国のお三方、存じ上げず。



谷川春太郎 「言葉」より
 何もかも失って 言葉まで失ったが 言葉は壊れなかった 流されなかった ……

【雑誌】
■ 『東京人』 4月号 都市出版 857円+税 特集:「川柳」ニヤリと笑い、世相をうがつ 

五・七・五の十七音に、人間の機微を表現したり、世俗的な事象を、ときに皮肉をこめて批評したり……。
詠み手の機知を楽しむ川柳は、時代を超えて親しまれています。
江戸時代に生まれた「古川柳」の世界から、東京人のルーツである江戸っ子気質を探ってみたり、喜怒哀楽の本音を詠み、胸がすっとし、思わずニヤリとしてしまう「川柳」の世界にご案内します。

 江戸の古川柳からサラリーマン川柳まで。
小沢昭一 裏から、ナナメから詠み、笑いに変える面白さ
田辺聖子 品がある、大人の楽しみ、悲惨もヘマも笑いとばそ
京極夏彦 「オジイさん川柳」に、日本人の元気を見直しました
山藤章二高田文夫山本一力半藤一利 他


孝行をしたい時分に親はなし
這えば立て立てば歩めの親ごころ
古い川柳、訓示として独立している。
居候三杯目にはそっと出し
落語が始まる、と思ってしまう。
 本音をユーモアで包んだ川柳、ついつい口に出てしまう。 
【地元本】 
■ 成田一徹 『あの店に会いに行く〜人生の想い出にしたい全国の名店〜』 マーブルトロン発行 中央公論新社発売1500円+税
スーパージャンプ」(集英社)連載を中心にした画文コラム。著者の取材は主にバーだが、本書では「食」の店を訪問。全国の17店。コプベでは、広東料理店と焼きそば専門店。後者の絵は、鉄人28号とぼっかけ焼きそば。

(平野) 老舗古書店の閉店。http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004859908.shtml