月曜朝礼 新刊案内

【新書】 クマキ
■ 田中章夫 『日本語雑記帳』 岩波新書 800円+税 
 1922年東京生まれ、国立国語研究所勤務後、大阪外大など教授を歴任。海外の大学にも出講。近代日本語学。
 カバーの紹介文より。
 

 父親の呼称が、おとっつぁんからおとうさんへ変わったのはいつごろか? 明治三七年最初の国定教科書が「おとうさん」を採用したのが、そのきっかけだった。しあさって、やのあさって等、地域によって意味が異なる言葉、多彩な方言、遷り変わる敬語、呼びかけの言葉など、さまざまな話題を取り上げる日本語よもやま話集。

Ⅰ メディアのことば  @の呼び名は? 黒い魔物がケイタイへ 他
Ⅱ 外行語、外来語  HENTAI・SUKEBAY テケツからチケットへ 他
Ⅲ 呼びかけのコトバ  おとっつぁんからオトウサンへ オネエサンは何歳まで? 他
Ⅳ 多彩な方言  きゃァるが啼くンデ ナニユーテンネン 他
Ⅴ 所変われば、コトバも変わる  スコップとシャベル 山の手コトバと下町コトバ 他
Ⅵ 漢字・漢語の世界  ユーウツな漢字 伝統と慣用 他
Ⅶ 昭和のことば  「不逞の輩」、「曲学阿世」 嫁・姑は敬語の仲 他
Ⅷ ことばは時代とともに  雅な「オイシュウございます」 漱石も「全然悪いです」と言っていた 他
Ⅸ 日本語は、いま  オシャベリ文体 誤用が通用する 「(可能性は)ゼロではない」 他

 日本語学者、岩波新書……、固いイメージですが、身近な話題で語ってくれます。

【芸能】 アカヘル
■ 山下洋輔 『即興ラプソディ  私の履歴書』 日本経済新聞出版社 1700円+税 
「日経」と山下洋輔……似合わない。本人もご承知。
 

 知らない分野に連れてこられて、何かやってみろと言われる恐怖とはこのことだ。この舞台はこれまでぼくが知っているものとは少し違う。何でお前がこんな所に出てくるのだ、とお怒りのむきもあるだろう。どうかお許し願いたい。機会をいただくと何でもやってしまうという人生を送ってきた。異なるジャンルとマッチメイクをされると必ず引き受けて戦ってきた。未知のものへのあこがれと恐怖。接触と体験。その経過を全て自分の体で理解して喜ぶ。このような人生を送ってこられたのも、全てはジャズという音楽のおかげかもしれない。この年になってようやくそのことに気づきはじめた。自分がどうしてこうなったのか、いただいたこの貴重な機会にあらためて振り返ることにする。……

 ハナモゲラ文体は封印?
 実は、新聞連載は第1部のみ、第2部はこれまでのエッセイから「履歴」のテーマに合うものを選んだ。
「ピアノとの出会いはタヌキのキン○○だった」
 というのがありまっさかい。

【雑誌】 
■ 『男の隠れ家』4月号 朝日新聞出版 648円+税 
 特集: 本のある空間、本と過ごす時間
発見がある価値ある新刊書店
古本夢空間
図書館はワンダーランド
本と酒と珈琲のある空間 ブックカフェ&ライブラリーバー



(平野)『週刊ポスト』 3・9号 特集「復興の書店」にジュンコ堂仙台ロフ子さんがカラー写真で登場
 ついにグラビアデビュー。なら、次のページは水着? と確信してめくった。 
……ああ、おっさんアホか〜?
 後半ページでカラーイラストエッセイあり。ご一読を。