週刊 奥の院 2.8

■ 浜田直也 『賀川豊彦孫文』 神戸新聞総合出版センター 3800円+税
 1953年大阪生まれ、高校教師を経て、神戸賀川記念館研究員、京大人文科研究員。 
1 総論
賀川豊彦の中国組合国家論、賀川豊彦と近代中国、孫文との出会い 他
2 論考
孫文賀川豊彦、森本厚吉と孫文、中国語版『愛の科学』 他
3 講演

 賀川については、若き日の救貧活動はじめ社会改革運動や自伝小説、晩年の世界平和運動が有名だが、著者は中国との関わりについて研究する。
 賀川の訪中はキリスト教伝道や講演など十数回。孫文魯迅はじめ重要人物と交友。また、スラムを訪れ調査、貧国解放の提言もしている。
……日本の軍隊が中国の奥深くに侵略し、多大の惨禍をもたらしている現実を目の当たりにするようになると、賀川はその著作や講演で中国の人びとに謝罪した。その謝罪行為のために、後に渋谷憲兵隊に検束されることになる。……(加山久夫・賀川豊彦記念松沢史料館館長)

■ 『みすず』 1・2月合併号 読書アンケート特集 みすず書房 300円+税 
 識者148人が、2011年中に読んだ本のうちとくに興味を感じたものを紹介。
 ざっと眺めたところ、やはり東日本大震災原発事故関連の本が目立つ。
 みすず書房岩波書店が多く並ぶなか、ひとり出版社「夏葉社」や、関西の小出版社「編集工房ノア」「編集グループ〈SURE〉」の名が出てきて嬉しくなります。

(平野)
 7日、『おかんアート』(下町レトロに首っ丈の会)をお求めの方が多く、問い合わせもあり。鳥取と名古屋から購入申し込み。東京の某テレビ局からは、一体どんな本? と質問あり。あるお客さんはミクシィで見たと。
「くとうてん」情報ではこれらしい。
 http://www.excite.co.jp/News/bit/E1328506992593.html
 最新情報の問題外にいる【海】は右往左往。
 当ブログもアクセス2倍増。さて、継続して見てくれるやろか? まず無理ですな。