月曜朝礼 新刊紹介
【文芸】クマキ
■ 高橋源一郎 『恋する原発』 講談社 1600円+税
『群像』11月号掲載前から賛否両論、話題の作品。
大震災チャリティーAVを作る男たち。
「世界の非情を前に無力な人間ができるのは、唯一、笑うことだ。」
残念ながら当店入荷1冊、品切れ。担当クマキ、POPを掲げて紹介。入荷次第詳しくお伝えしたい。
せめて、こちらを。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2173379&x=B
【芸能】アカヘル
■ 森光厚夫・郄浪郄彰監修 『筒美京平の世界 増補新訂版 作曲家・筒美京平データブック 1966−2011』 Pヴァイン・ブックス 3200円+税
98年シンコーミュージックから出版。このたび作曲家生活45周年を記念して増補版。
全シングル盤をオールカラーで掲載。
66年9月「黄色いレモン」でデビュー。作詞橋本淳、歌手は望月浩他、各社競作。
私、この歌、記憶にない(ユーチューブで聞けます)。67年になると、奥村チヨやザ・ピーナッツの曲、68年からはテレビアニメの主題歌も。
代表曲は「ブルー・ライト・ヨコハマ」「また逢う日まで」などなど、いっぱいありすぎる。個人的には、岩崎宏美の「ロマンス」と太田裕美の「木綿のハンカチーフ」。
日本音楽著作権協会に登録されているものだけで2600曲、初期のCMソングなどを含めると3000曲近いそうです。
音楽は無限だ。
例えば1小節を書き出すとすると、次の小節は無限の選択肢が考えられる。だから1曲はまるで偶然のように 作曲家によってつく“られ”てゆく。そして、その中からヒット曲が生まれてゆくのだ。
ヒット曲を作り出すことは、夢を追いかけるのに似ている。はかなくも、神秘的かつロマンチックなものだ。
■ 内藤誠 『偏屈系映画図鑑』 キネマ旬報社 1800円+税
映画監督の自伝。1930(昭和11)年、愛知県出身。59年東映入社。助監督時代から脚本をてがけた。69年『不良番長送り狼』で監督デビュー。「夜遊び帝王」シリーズなど。只今、24年ぶりの作品『明日泣く』(色川武大原作)公開中。
92年から大学の教壇に立つ。著訳書多数。
(目次) はずかしや、制服制帽の時代 アメリカの傘の下で それぞれの車で 師弟関係 偏屈系のスタジオ時代 シナリオライター時代の言い分 一筋縄ではいかない人たちの回想 歴史と映画 『明日泣く』のメーキングと映画の現場今昔
……スタジオでは主流派からはほど遠く、野球などの遊びには誘われても、撮影所の思い出を語るといった催しには、まず声のかかる位置にはいない。そのくせ、外部から東映に招かれた監督、たとえば鈴木清順や大島渚といった監督は、それまでさして面識もないのに東映で仕事をするさい、わたしを共同脚本に指名したりするので、わたしの立場は会社内でさらにアウトサイダー的となったのかもしれない。……
書名の由来は、吉本隆明との語らいから。吉本が「われわれ偏屈系は〜」とよく口にした。
【児童】
『サンタさんとタンバリン クリスマスのうた』 成美堂出版 1600円+税
「音と光のでる絵本」。歌「あかはなのトナカイ」他6曲、効果音8種類(振ると鈴の音、たたくと7種類の音)。
通常は見本を出して子どもたちにさわってもらう(土日はにぎやか)のですが、楽器部分を本体からはずして使うので、行方不明防止のため、案内カウンターに置きます。ご希望の方は担当者まで。歌って踊って見せます。ウソです。
【コミック】
■ ほしよりこ 『山とそば』 新潮社 1200円+税 『猫村さん』の著者、旅の絵日記。関西のどこかに在住。
山とそば まつもと、上高地。
ヘビに巻かれて 福岡出張の帰りに中国路。岩国で白蛇観覧所、宮島。
カルデラのある町へ 鹿児島、熊本
◇ ブックフェア
■ モンキー・ビジネス 復刊祈念フェア 【文芸】クマキ
惜しくも休刊となった、柴田元幸編集『モンキー・ビジネス』、早くも復刊を願う哀しい女のケナゲな姿。
柴田さんとすっかりメール友だちになったところ(2,3やりとりしただけなのに)、アカヘルが「これは、フェアせな〜」と焚きつけたのであります。入口文芸新刊コーナーにて。