週刊 奥の院 11・6

 ■ 書肆山田 創業40年
 記念のリーフレット「書肆山田の本と書肆山田」(菊地信義設計・装幀・造本)
 詩集棚で配布中。
 
 詩集を中心に出版、すべて活版印刷。縁の作家・詩人たちがお祝いの言葉を寄せる。
入沢康夫  そうか、もう四十年になったのか。あの港区今里町のアパートの一隅にあった拙宅に、創業者の山田耕一氏が訪ねてみえられ、書肆山田とのつきあいがはじまったのは、ついこのあいだのような気さえするのに。……
池澤夏樹  どこの国でも詩の出版社は小さい。小さいところが一国の詩の動向を左右するのだから経営者の姿勢は大事だ。……
高橋順子  書肆山田は一点一画をゆるがせにしない、目配りの利いた本を造る。活版印刷の手ざわり、重厚さを知る、いまでは数少ない書肆である。……

 同書肆の出版を支える協力会社の現場の方々への感謝も。 



■ 石井光太 トーク&サイン会」 盛況のうちに終了いたしました。
 ご来場、お買い上げありがとうございます。
 石井さん、松本さん、新潮社と140Bの皆さん、ご苦労様です、ありがとうございます。
 おふたりとも、極限状態と言える現場で取材をしておられます。ジャーナリストとしての覚悟と矜持の一端をお聞かせいただきました。
 本にサインをしていただいています。今回参加できなかった方は【海】にてお求めください。
 それにしても、今回の聴衆、大半が女性でした。【海】のトーク会では珍しい会場内でした。イベントでは「女子古本屋」や「おかんアート」がありましたが。











■ 『ほんまに』第14号 500円(増ページでも、休刊号でも、500円)
 まずは特集から。 東日本大震災と本」 
 
本屋の絆 碧野圭 作家、06年『辞めない理由』でデビュー、本屋を舞台にした『ブックストア・ウォーズ』、フィギュアスケート『銀盤のトレース』など。自作の営業で全国の本屋を訪問し、ブログで報告。震災後、宮城・岩手・福島にも。

http://aonokei.cocolog-nifty.com/ 
震災と怪談 土方正志 仙台の出版社「荒蝦夷」代表。東北各地を取材し、「怪談イベント」で全国に飛ぶ。大震災後すでに3冊出版、もうすぐ『仙台学』13号が出ます。
http://homepage2.nifty.com/araemishi/ 
NR出版会の「3.11」後をふり返って 天摩くらら 人文・社会系出版社10社で構成するNR出版会の事務局長。出版社と本屋を繋いでくれています。
神戸の本屋で働くものとして 熊木泰子 【海】文芸担当。当ブログでは「クマキ」。先日、柴田元幸さんからメールをいただいて喜んでころこんでいます。
月刊佐藤純子 佐藤純 ジュンク堂仙台ロフト店の文芸担当。ほのぼのイラストエッセイが大人気。最近当ブログに名の出る「S藤J子」。私も登場するのだよ。今度見したげるよ。
 こうしてみると、【荒】以外はみんな私の華麗なる女性人脈です。加齢で脈とってもらっています。【荒】も、女性編集長たちにお願いをしたかったのに、代表が出てきました。困ったもんです。
 皆さんに感謝。今後ともよろしく。
 それにしても、私の本屋生活、ジュージュチュしています。
 恨まれてもいいです。呪術をかけてもらっても受け入れます。柔術はダメです。おっさん、アホです。
(平野)