週刊 奥の院 11.5

■ 高橋輝次 『ぼくの古本探検記』 大散歩通信社 1714円+税
 1946年生まれ、創元社心理学書を編集。現在はフリー。古書渉猟の著書多数あり。創元社HPに「古書往来」連載。
http://www.sogensha.co.jp/page03/a_rensai/rensai.html
【海】のお客さんであり、イベント協力者。
 表紙の絵は林哲夫さん。背景は尼崎の古書店街の草」さん。
 目次
● それぞれにとっての林芙美子像――和田芳恵菊田一夫、沖塩徹也、大江賢次ほか
● 十三の詩人、清水正一の生涯と仕事を追って
● 大阪の俳人、小寺正三の人と仕事――障沂エ鏡太郎再見
● 神戸の文芸同人誌『首』を見つける
……
● 埋もれた古本たちを読む
 扉に手書き原稿があり、【海】の文字が。
 最終章「埋もれた古本たちを読む」より。

『未婚手帖』寒川光太郎(高山書院、昭和十五年)
 これは、神戸、元町の、神戸の読書人が全国に誇るべき異色の書店、海文堂の二階で時々催されていた古本展をのぞいた折、たしか山田書店のコーナーで見つけた長篇小説である。……寒川は北海道の出身で『密猟者』で第十回芥川賞を受賞しており、主に自然と人間の厳しい対決をテーマにした小説を種々発表した作家だが、私は殆んど読んだことがなかった。……出版社を主な舞台にした小説らしいと分かったので、試しに買って帰ったのだ。……版元の高山書院は戦前戦後、地味ながら徳田秋声、岡田三郎、尾崎一雄尾崎士郎といった小説家の作品を出していた所だ。……

(平野)本日です。 


石井光太さん トーク&サイン会
『遺体 ―震災、津波の果てに―』(新潮社)刊行記念 津波の跡を歩いて  聞き手 松本創 
● と き  11月5日(土) 14:00〜16:00(開場13:30)
● ところ  海文堂書店 2F・ギャラリースペース 
● 主催:新潮社  協力:140B
● 入場無料
■ 要「整理券」。先着50名様。
 
■ 『ほんまに』第14号 発売! 特集: 東日本大震災と本 編集・発行 くとうてん 編集協力・発売 海文堂書店 500円(税込)
 内容につきましては、明日からぼちぼちと。表紙、いつになくシンプルに描いているイシサカ。モデルの女性は日本人とカナダ人のハーフでドイツ国籍だそうです。元町界隈に出没するらしい。訂正です。彼女、日本国籍だそうです。私の勘違い。あんまりいじるなと注意あり! すみません。(平)