月曜朝礼 新刊紹介
【洋書】
■ MURAKAMI 1Q84 一 二 三 (BOOK 1.2AND3)
Harvill Secker 2980円+税
ハードカバー、925ページ。
ジャケットに、Guadianの紹介文。
THE INTERNATATIONAL BESTSELLER
FROM ONE OF ‘THE WORLD’S
GREATEST LIVING NOVELISTS’
こんなページが。
http://www.randomhouse.com/features/murakami/site.php?id=xml/books/1q84/about.xml
【文芸】クマキ
■ 塩田武士 『女神のタクト』 講談社 1500円+税
昨年デビューした現役新聞記者。『盤上のアルファ』で男の世界を描いたが、今回の主人公は女性、舞台はオーケストラ。
(担当者)最後の盛り上げ方はスゴイ!
須磨、神戸駅周辺などなじみの場所が出てきます。
それにしても、カバー、前作は迫力があってよかったのに。本書に限らず、最近の文芸書の棚はコミックやジュニア文庫と変わらん。
■ 日本近代文学会関西支部・兵庫近代文学事典編集委員会 編
『兵庫近代文学事典』 和泉書院 5000円+税
兵庫県出身者だけではなく、居住・滞在・訪問者。また、兵庫を題材・舞台にした作品を書いた人。人名項目900名以上。
推薦文は玉岡かおるさん。
都市あり、山里あり、大河あり。兵庫県の魅力はその多彩な風土にあるといえる。その風土ゆえに、他には例を見ないのどかな文化をつむいできた。……
文化も歴史も、創るのは火と。だが郷土という地に根をおろし、そこの風や光や水の流れに身を浸すことで、その感性は育ったのだ。
【芸能】アカヘル
■ 二階堂和美 『しゃべったり書いたり』 屋上 1429円+税
1974年生まれ、シンガー・ソングライターで、浄土真宗の僧侶で、近所のおねえさん。広島在住。音楽の最新作はアルバム『にじみ』、現在「にじみの旅」全国ツアー中。こんな人。http://www.nikaidokazumi.net/
出版元「屋上」はスタートしたばかりの編集室・出版社。ブックデザイナー平野甲賀さん運営「スタジオイワト」の三本柱――スタジオ・演芸貸席・編集屋上――のひとつ。
■ ペドロ・コスタ Casa de Lava 『溶岩の家』スクラップ・ブック
シネマトリックス(創人舎) 3800円+税
本文カラー142ページ、語り下ろしインタビュー冊子付、限定800部。
ポルトガルの映画監督。この人はシナリオなし、ノートで撮影を進めていくそう。そのノートをフルカラーで再現・出版。
書かれたシナリオはすぐに捨ててしまった。
すべてが変更され、放棄された以上、頼るものはノートだけだったのかもしれない。
コラージュ自体がすでに、ある種のシナリオなのだ。
キャメラを回す前にモンタージュが始まっているのだ。
この通りに映画を制作したと主張するわけではない。
だが、誠実さという点でもっとも映画に近いものがこのノ―トだった。
(平野)
いらんことして、当ブログの写真をいっぱい消してしまった。あ〜あ〜、おっさんアホか〜!