週刊 奥の院 9.10

■ 『g2 ジーツー』vol.8 総力特集・津波原発 講談社 1143円+税

○ 『全被災地600kmの取材記録 北は岩手・宮古から南は福島・いわきまで』西岡研介松本創(ともに元神戸新聞記者)
○ 『世界で一番危険な福島第一原発原子炉建屋をこの目で見た』今西憲之(大阪出身、最新作『私は無罪です』朝日新聞出版)
○ 『東電研究』斎藤貴男(最新作『民意のつくられかた』岩波)
関西ディープスロート
○ 『小西邦彦「ピストルと荊冠」』角岡伸彦(元神戸新聞、『カニは横に歩く』講談社ノンフィクション賞
○ 橋下徹 脱原発と総理への野望』森功(最新作『泥のカネ』文藝春秋) 
冤罪の構図
○ 『東電OL殺人事件・ゴビンダの肉声』佐野眞一(最新作『津波原発講談社
○ 『私たちが死刑囚の写真を撮影・公表した理由』青木理(最新作『ルポ拉致と人々』岩波)
他、「ルポ・職業監督」「ビン・ラディン暗殺はオバマ失墜の前奏曲だった」「日本一イケメン俳優 佐藤健インタビュー」など。第33回講談社ノンフィクション賞選考会の模様も。

 マスメディアが決して踏み込まない問題に挑む。
 “西岡・松本”のルポでは、以前佐野眞一さんが捜し当てた大船渡の「オカマのキン子さん」が再登場。新宿の有名人であったことは間違いない。


◇ 京都本 
■ アリカ編著 『京都読書さんぽ』 光村推古書院 1500円+税
 新刊本屋、古書店、図書館からブックカフェ、ギャラリー、古本市、ここまでは納得。人気の、あの店この店日が暮れる♪ さすが京都。
 それに定食屋? 何と8000冊のコミックを揃える食堂がある。
10月 “福島フェア(仮)” 宣言! 10.1〜11.14 
 またベストセラー集計ネタ。トーハン週報9月第2週号(8.24集計)、全国的には、『官僚の責任』(PHP新書)、『心を整える』(幻冬舎)、『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク)がベスト3。福島の本屋さんは、ベスト5のうち4冊が「原発」「放射能」。これを温度差と片づけていいのか。ちなみに、先週の当店ベスト4のうち3冊が「タニタダイエット本」。読み物が売れていない、……やれやれ。
(平野)