文芸フェア
■ 管啓次郎・野崎歓 編
『ろうそくの炎がささやく言葉』 勁草書房 1800円+税
3月11日の震災とそれに続いておこった圧倒的な出来事を前にして、言葉や本に関わる人間にできること。それは沈黙に抵抗しつつ、小さな言葉をそっとさし出すこと……。
ろうそくの炎で朗読して楽しめる詩・短編を集めたアンソロジー。
http://lemurmuredesbougies.tumblr.com/
ろうそくがともされた 谷川俊太郎
赦(ゆる)されるために 古川日出男
片方の靴 新井高子
ヨウカイだもの 中村和恵
ワタナベさん 中村和恵
わたしを読んでください。 関口涼子
白い闇のほうへ 岬多可子
今回の震災に記憶の地層を揺さぶられて 細見和之……全31名執筆。
刊行記念として、朗読イベントの他、執筆者たちが「ともしびとなる本」を選書。パンフレットあります。
明川哲也 選 えざきみつる『たったひとつの』(あすなろ書房)
石井洋二郎 選 北壮夫『幽霊』(新潮文庫)
工藤庸子 選 鴻池朋子『焚書 World of Wonder』(羽鳥書店)
小沼純一 選 マグリット・ユルスナール『東方綺譚』(白水Uブックス)
柴田元幸 選 メアリ・シェリー「フランケンシュタイン」(創元推理文庫)
管啓次郎 選 アン・モロウ・リンドバーグ『海からの贈物』(新潮文庫)
野崎歓 選 マルクス・アウレリウス『自省録』(岩波文庫)……
古典から童話、絵本、SF、環境問題と様々な本が並びます。【文芸】クマキがこれらの本を入口文芸平台にて展開中。写真、F店長撮影、オニューのケータイ。
(平野)また、くだらないことを書いてしまう、懲りないおっさん。「ろうそく」というので、よからぬことを思い出してしまいました。同級生に江戸時代から続く「蝋燭屋」の子がいて、新開地のストリップ劇場が買いに来る。そこの蝋燭はヨソのより踊り子さんの肌に優しいという評価。高校生でした。いろいろ想像していました。