週刊 奥の院

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池波正太郎 『一升枡の度量』 幻戯書房 1800円+税
 没後20+1周年記念出版(こういう手もありか?)。単行本未収録エッセイがたくさんあった。装画・矢吹申彦、装幀・間村俊一。書名は「一升ますには一升しか入らぬ」(昭和51年)から。

 この[日本]という小さな島国を一升マスにたとえてみようか。
 それは実に、一升しか入らぬ小さな国土なのである。
 戦後、その小さなマスへ、一斗も二斗もある宏大な国に生まれた機械文明を取り入れてしまい、国土も国民の生活も、これに捲き込まれて、どうしようもなくなったのだ。
 経済成長を目ざした日本は、一升マスへ二斗も三斗も入るという過信を抱き、むりやりにそれを押し込んでしまった。(略)
 やむを得ず、経済成長に踏み切らなくてはならないのなら、どこまでも、一升マスには一升しか入らぬことを、しっかり頭へ入れておくべきだったのだ……。

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(平野)