月曜朝礼新刊紹介

【文芸クマキ】
■宮澤章二詩集　『行為の意味　青春前期のきみたちに』　ごま書房新社　１３００円＋税

　昨年７月刊。なぜ今頃？　
　TVCM（エーシー）の
「〈こころ〉はだれにも見えない　けれど〈こころづかい〉は見える……」の詩はこの人の作品。
１９１９―２００５（大正８―平成１７）埼玉県生まれ。高校教師から詩に専念。校歌を３００曲手がけた。
■『雪中華（せっちゅうか）』第七巻　雪中華発行　２８６円＋税　直仕入。
　１４名の会員による随筆集。「読む。それだけでボランティア」を合言葉に、２００５年から発行。売り上げをすべて寄付する。
■剣豪中野　『神戸連続殺人事件　秘密の街』　一粒書房　１１４３円＋税　直仕入。
　著者は地元テレビのゴルフ番組出演。ボランティアと剣道指導のかたわら執筆活動。本書は、神戸市の埋蔵金をめぐるミステリ。
【海事・ゴット】
■池田良穂　『なんでもフェリーQ&A』　海事プレス社　１１４３円＋税

　当店ではおなじみの船の先生。フェリーのハードからソフト、フェリーの姿から名前まで、フェリーにまつわるすべて。
【雑誌・赤ヘル】
■『アイデア　３３６号　羽良多平吉　イエス・アイ・スィー』　誠文堂新光社　３１４３円＋税
　
　デザイナー・装幀家。ご本人は書物デザインを「書容設計」と呼ぶ。YMOのレコードジャケットで有名。出版物では、雑誌『遊』『ガロ』『ユリイカ』など。『白泉社』『朝日ソノラマ』のコミック。『工作舎』など。京都の同人誌『ドノゴトンカ』も。
『アイデア　３４５号』特集「平野甲賀」（２８２９円＋税）もあり。
　http://www.idea-mag.com/jp/publication/346.php
【文庫】
■中野翠　『小津ごのみ』　筑摩文庫　７６０円＋税
　著者による本書の特色。
●人物のファッション、インテリア、雑貨、演者の顔など「見えるもの」に執着。
●戦前の作品に着目。
●小津作品に対する、記号論的また性的深読みに違和感。
●小津調「ホームドラマ」を家族愛の物語ではなく、「無常」の物語として見る。
●登場する女性たちのパーソナリティや女優について多く語る。
■万城目学　『プリンセス・トヨトミ』　文春文庫　７１４円＋税
　映画化。５．２８公開。出演、堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、中井貴一。
【児童書】
■かたやまけん　作・絵　『もりのおばけ』　福音館書店　８００円＋税

■こだまともこ　作　おりもきょうこ　絵　『まいごのまめのつる』　福音館書店　８００円＋税

http://www.fukuinkan.co.jp/newbook.php
（平野）