選評より

 写真、昨日のと少し違います。発売前の見本。選考会の選評が巻末にあります。
「関西の棋界の話? ロートルの敗者復活? なんだか古風な造りだなあと思って読んでいたら、これがしっかりおもしろい。関西弁の会話に味とユーモアがあって、登場人物が脇役に至るまでいちいちいい」(石田衣良
「ともかく面白い。読みすすめさせる推進力が作者の筆に備わっている。全篇を通して関西独自の人間味を含んだ風が吹き抜けていた」(伊集院静
「ひとりの読み手として、最後までたのしめた。選考会では満場一致の○(白丸)である。こんなこと、滅多にあるもんじゃない」(角田光代
もちろん欠点も指摘されているけれど、本人が書くことで克服していけばいい。
(平野)