週刊 奥の院 第85号+1の2

久保護 『リウマチに生きて 5000日の闘病記』 合同フォレスト 1400円+税 
 著者は当店の顧客。05年、がんで亡くなった妻の追悼集『看護物語』(同時代社)出版。今回は本人の闘病記。
 96年56歳の時、関節リウマチと診断される。「タフで疲れを知らない人間」という自負していた。宣告は受け入れ難かった。
 自分の病気のことを知りたい、対処法も知りたい、と病気に向き合う。薬、副作用、痛み、手術、日々の暮らしとリハビリ、元気だった頃の妻の支え、さらに、「人生と病気のコントロール」、「老いと死」。
 同じ病と闘っている人は約70万人。がん患者の闘病記に比べると、出版は少ない。治療法、大きく進歩している。自分の体験が同病者と家族に意味あるものとなるよう本書を出版した。まとめてみて大切な発見をした。

私自身の老いをどう生きるのかということが、この作業を通して自分なりにあきらかにすることが出来たように思っています。人生の最後の目標とイメージを描くことが出来たのではないかと思っています。


■明日いよいよ齋藤某氏『KAGEろう』発売ですが、夕刻版元よりFAXあり。本文に「1箇所4文字に誤りがあり、シール修正し出荷させていただきました」と。読者からの苦情はP社「お客様相談室」が受け付けるそうです。さて、読者はどう反応するでしょう。
 妙に潔癖な人、いらっしゃるので、返品や交換があるかも。でも、全部P社に任せましょう。
 今回「責任販売制」。本屋によっては、不良品を売らせるのか? と怒る店あるかもしれない。
 編集や校正のミス、よくあること。それにしても失態にはちがいない。
 私、興味があるのは、「4文字」。よからぬ「4文字」を想像しています。伏字にしたとか。
「アホか?」
(そうや、アホや)
 ページも明記しているので、明日になればわかりますけど。
(平野)