週刊 奥の院 第84号+1の1

ロンドン×本屋

リパード恵子 『とっておきの出会い方シリーズ ワンテーマ指さし会話 
ロンドン×本屋

情報センター出版局
 880円+税 文庫サイズ
 旅行用会話本と思ったら、英語場面はわずか。ロンドンの本屋案内です。

目次 ロンドンの本屋さんMAP 
PART1 ロンドン本屋入門 ロンドンってどんな街? ロンドンには本屋さんが集まっている 日本の本屋さんとはここが違う イギリスの本事情 ロンドンの観光シーズン 本屋さんでの基本会話
PART2 有名な大型書店 イギリスで一番大きな本屋さん 舞台を愛する人のための本屋さん なんでも売っている本屋さん ギャラリーのような美しい本屋さん バス、電車に乗るには タクシーで移動する
PART3 ユニークな専門店 旅に必要なものがなんでも揃う イギリスにもオタク文化はある! 映画ファンにはたまらない 本専門のチャリティーショップ 雰囲気たっぷり魔術専門店 モダンアート&ファッション専門店 エスプレッソブックマシーン?! 古本屋でタイムスリップ
PART4 ロンドン流、本の楽しみ方 ブックマーケットに行ってみよう! 熱気溢れる朗読ライブ 職人の技が光る製本工房 朗読クラブと読書クラブ 有名作家の生誕イベント ミュージアムショップの楽しみ方 図書館も見逃せない
PART5 古本の町、ヘイオンワイ 世界中から人が集まる町 ヘイオンワイの本屋さん ヘイオンワンに行くには 具合が悪くなったら スリ、置き引きに注意

 著者はロンドン在住21年、アニメーター。
 

 ロンドンってどんな街でしょう? パリほど華やかでもないし、ニューヨークほどスケールも大きく整然としているわけでもない、ましてや東京ほど便利でもない。古いレンガの建物とビッグベン、バッキンガム宮殿のおもちゃみたいな格好の衛兵に、気取った雰囲気のなかでいただくアフタヌーンティー
 いえいえ、それはホンの一部のこと、ロンドンの真髄はその文化です。一見そう広くもないこの街は、実は奥が深い。コスモポリタンであるロンドンには、ヨーロッパを含むいろいろな国々のエッセンスが集まっています。そんな街の本屋さんたちもバラエティに富んでいないはずがありません。

 イギリス、ロンドンを愛する気持ちが伝わってきます。
 

 本屋さんに入ると急に広い所へ出たような気になるのはどうしてでしょうか。それは日本でもイギリスでも同じことです。
 本はその一冊からいろいろな所へ私たちを連れて行ってくれます。私の場合、イギリスに暮らしていても日本の本を読んでいる時、心はすでに日本にある、そんな感じです。

 本と本屋を大事にしてくれていることもわかります。
(平野)「古書波止場」紹介記事。読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20101202-OYT8T00249.htm 記事は響子ちゃん。