週刊 奥の院 第83号+1の2
■『茨木のり子の家』 詩 茨木のり子 エッセイ 宮崎治 平凡社 1800円+税
1ページの写真、愛用の眼鏡。テープで補修してある。ページをめくると、その眼鏡をつけたポートレート、「茨木のり子」がいる。谷川俊太郎撮影。その谷川、大岡信ら詩人仲間との写真。食卓、庭、「倚りかからず」の椅子……。
未発表の詩の原稿(07年『歳月』として出版)は、亡き夫への思いを綴ったもの。
恋唄
肉体をうしなって
あなたは一層 あなたになった
純粋の原酒(モルト)になって
一層わたしを酔わしめる
恋に肉体は不要なのかもしれない
夫によるクロッキー、「のり子ひるねの図」、いったん捨てられたものらしい。くしゃくしゃ。
自筆の死亡通知を用意していた。
■むのたけじさん、黒岩比佐子さんへの「弔辞」。
http://blog.livedoor.jp/hisako9618/
(平野)「12.1は、自分が書く」と名乗り出た人あり。久々の登場は誰やろね?