週刊 奥の院 第83号+1の1

奇縁まんだら

瀬戸内寂聴 画・横尾忠則 『奇縁まんだら 続の二』 日本経済新聞出版社 1905円+税 
 田中角栄(プレゼント交換)、ひばり(豪快な呑みっぷりと孤独)、大宅壮一(講演旅行)、森繁(サービス精神)、吉行淳之介(熱愛)、勝新太郎(遊びとユーモア)、埴谷雄高無伴奏の歌)……。文壇、芸術家、政財界から芸能界、幅広い交友。故人たちとの、著者ならではの「奇縁」が語られる。




生きることは出逢いである。
あらゆるものとの出逢いが、その人の人生を織りなしてゆく。
出逢いの中でも人との出逢いが一番強烈な影響を人に与える。

 東郷青児(女殺しの目)、武原はん(妖艶な美貌)、住井すゑストライキ密議)、筑紫哲也(デートの約束)……。
 横尾の絵、人によって描き方が違う。表紙の5人だけ見ても……。
(平野)