◇今週もっと奥まで〜 その1
■勝目梓 『死支度』 講談社 1600円+税
愛する妻をなくして、心にぽっかりと穴が空いてしまった“儂”。そして強まっていく死への思い。やがて儂は、羽毛のかわりに女性の体毛だけをつめた寝具にくるまれて、自ら死の国へ旅立つという、途方もない計画に取り憑かれたのだった
体毛集めに、これまた途方もない金をつぎ込むが、自殺は隣人によって妨げられる。病院のベッドで「性の妄執」がはぐくまれる。
さて、タダの“スケベ本”と受け取るか? 「妄執」は紙版にて。
(その1)ということは、また2本立て?
(平野)