おっさんアホか通信

おっさんアホか通信
中島さなえサイン会 『いちにち8ミリの。』(双葉社)刊行記念 
8.22(日)14:00〜15:00
海文堂書店 1F 中央カウンター
 文芸クマキの指示のもと、連続で「さなえちゃんサイン会」告知。
 私、まだ読んでいる最中で、『かんぼつちゃんのきおく』もまだ。ただワーワー言うてるだけのおっさんです。
 おっさんの興味は唯ひとつ。さなえちゃんの声は出るか、また呑み過ぎでガラガラか? クマキも書いておったな。ちがうこと書かなあかん。会えるだけでうれしい。遠くから孫が帰ってくる感じか。
 読まずに語るおっさんなので、作品の印象だけ。
らもさんとミーさんの娘だけあって、作品もおおらかで明るいでーす。主人公は失敗にめげないし、相手を思いやるし、さなえちゃんの人柄そのままでしょう。
サイン会、ぜひいらしてください。さなえちゃんくらいの女性がいっぱい来てくれる……、おっさんのハゲ散らかした脳内はウッフン陶酔状態です。
男性ファン? 来たければ、来ればー……。
◇業界あれこれ
■『本の雑誌』9月号の特集は「たちあがれ、翻訳ミステリ」。
 翻訳ミステリが売れない。その象徴的記事「さらば深夜プラス1」。東京のミステリ専門店「ブックスサカイ深夜プラス1」閉店のニュース。
 86年、新店長が「ミステリ専門店」をアピール、積極的に情報を発信し、評論・エッセイも書いた。『本の雑誌』レギュラーだったし、本も出した。後を継いだ店長も『本の雑誌』常連だ。
 同店のミステリ関連書はスペース・売り上げとも約3割だったのが、この数年は売り上げ1割に落ちたとか。
 原因として現店長が指摘するのが、まず「ベストテン」の弊害。2001〜03年の「このミス」のベスト1がマニアックすぎて、ミステリ慣れしていない人が引いた。その後戻ってくる気配がない。
 そして、強力な「お薦め屋」=ミステリ評論家が育っていない。
「もっと熱く語ってくれなきゃ。人がほめないような本を取り上げたほうが目利きと思われるとか、カッコつけてるんじゃないかなあ」
 激戦地区だからこそ存立した専門店。残念です。
■京都の本屋さん
朝日新聞」8.14朝刊に、芥川賞赤染晶子さんのエッセイ「かまい」。
「どうぞおかまいなく」の「かまい」。「人のことをほうっておけなくて、あれこれかまって世話をやく人の事」。
 私なりのイントネーションは「カマイー(のばしが右上がりの感じ)」なのだが、変?
 赤染さんの母上が娘時代に京都の本屋さんで下宿していた。彼女は、「一見さんお断り」の京都は冷たい町ではないかと不安に過ごしていた。実はまわりの人は皆「かまい」だった。
 赤染さんもこの本屋さんとおつきあいがある。ここで受賞作を注文していた。入荷が遅れているのか、店主が目の前で出版社に電話。(以下記事のまま)
 「まだですかいな! 書いてはる人がほしい言うてはりますのや!」
 店主が胸を張る。
 「新潮社にぱあん言うたりましたわ」

 
 さすが京都の本屋さん! 強い!
(平野) という事情で「奥の院」のアップは22日にずれ込む予定。誰も待っていないでしょうけど……。