海文堂雑記

彷書月刊


■『彷書月刊』フェア
 古本市会場で販売していた古書情報誌『彷書月刊』(弘隆社)バックナンバーを1Fで継続販売しています。
 本誌、今年10月での休刊が決定しています。古本屋さん有志が全国の仲間に檄を飛ばしました。
 田村編集長の体調と深刻な経済状況(執筆者もスタッフも)を説明し、義援的精神をもって「無事本懐を遂げさせてやろう」と訴えています。「結社的情愛」で目録出稿せよ、と。
「今年の暮、早まって終刊の報に接し、寝覚めの悪さにさいなまれぬためにも、一頁でも結構、気持ちよく付きあってやろうではないか。気持ちよく泥船に同乗し、沈没を少しでも遅らすため、沈みゆく船底から素手で水を掻き出す作業に、手を貸してやろうではないか」
 古本市参加の「やまだ書店」さんからこの檄文を見せられ、海文堂にもできることを、と「古本一代」の屋号を持つF店長がバックナンバー販売に立ち上ったのであります。
 檄文は海文堂に掲示しています。ご一読のうえ、皆さんのご協力をお願いいたします。
 私、2冊買います、とりあえず。そのうちの1冊、01年9月号「性科学の曙光」。
「何で、それやねん?」
 “超俗のエロ学者”とか、“クラフト・エビング”とか、“変態心理”に釣られまして……。
(平野)写真は「檄文」の一部と『彷書月刊』01.9月号表紙。