kaibundo2010-01-27

有川浩さんを囲んでの懇親会に行ってまいりました。
ほんと新潮社さんはいい出版社です。こんな地元密着だけがとりえの独立系弱小本屋まで招待してくださるなんて。まわりの並み居る大書店さんに混ざるのはちょっと気後れしてしまいますが…
場所は心斎橋のスタンダードブックストアさん。セレクトショップなのでいわゆる書店の棚構成とは違い、洋書も洋雑誌も雑貨も新刊も既刊もひっくるめてのおしゃれでハイセンスな品揃え。1階のとんがり方など、本屋石器人の私にとっては綺羅星の中をさまよっている気分に。地下の広いカフェは多目的ホールにもなるんですね。BGMがボブ・ディランで、これだけでも分かってよかった。
有川さんの新刊は「キケン」。理系大学のクラブ活動のお話で、主人公の男子たちがキュート!詳しくは 1月8日のブログをご覧ください。
有川さんご本人はとっても優しげな雰囲気で、雑誌で見るお写真以上に可愛らしい方でした。小説新潮の2月号に「キケン」の番外編が載っているのですが、それは単行本「キケン」の表紙を見てから絵に合わせて書かれたお話とのこと。それってすごい! 裏方の装丁や挿絵の方にも気配りされるこまやかさ共々、有川さん自信が職人(もちろんいい意味で)だからなんでしょうね。今後さらにスピンオフが書かれる可能性もあり、とのことで楽しみです。
もっとお話したかったんですが、(今津線のことや桂月のことや装丁のことも)40分の1人なんだから諦めましょう。お会いできただけでも良しとしないと有川ファンにしかられますね。
「ひとりもん」の私は、京都の水無月会参加の書店さんたちと同席させていただきました。楽しいお話ありがとうございました。
というわけで、「キケン」読んでください。(唐突)
若い方だけでなく、かつて若かった人、理系の人、クラブ活動に熱中したことのある人、熱中してる彼氏に嫉妬してた人、などに読んでほしいです。
本屋大賞にノミネートされた「植物図鑑」も一緒に、「キケン」と有川さん応援します。これって新潮社さんの思うツボですね…
(熊木)