「英吉利狸」「大狸」教授がオックスフォードから帰国。
 「ほんまに勉強してたん? パブ巡りと古本漁りばっかりやったんちゃう?」
 悪意の塊、疑念の渦、僻み根性極太天然パーマの海文堂の面々は、教授に留学の証拠と成果を求めた。
 何たる理不尽・言い掛かり、生来温厚な甲南岡本森のインテリ狸も、ついに堪忍袋と金×袋の緒が切れて、「シャーロック・ホームズ・クラブ」「ルイス・キャロル協会」の腕自慢・のど自慢を率いて、海文堂殴りこみとあいなった。
(教授用意のレジュメ)
 1 なぜオックスフォードか  動機―突きつけられた問題
 2 オックスフォード大学の現在  大学の街―伝統と国際化、カレッジ生活と日々の生活
 3 キース・トーマス  オックスフォードの歴史家
 4 『ウォーキングの文化史』  人間と歩行、祈り、自己実現、哲学、詩作、競争、瞑想、都市散策、ウォーキング・エッセイ
 5 まとめにかえて  遥かなるオックスフォード
 この(4)が教授の研究テーマ。
 オックスフォードの地図、貴重な資料のスライド(パーティーの写真が多かったが……)とともに、その弁舌、さすが本職、胃に流れ込むビールの如し。参加者納得・満足のトークだった。
 「ホームズ・クラブ」の見吉さんが差し入れをくださり、私にまで特製栞を。ありがとうございます。
 教授は参加女性からお菓子をもらってたけど、お裾分けはなかったなあ。
 ゲストの松下さん、進行の木下さん、「ホームズ・クラブ」「キャロル協会」皆さんのご協力に感謝し、参加の方々に御礼申し上げる。
 恒例の打ち上げ呑み会、流血騒ぎもなく、賑やかにホームズ&アリスで盛り上がり、種種雑多の薀蓄噺の花盛り。楽しいひと時を過ごした。次回の集まりは、教授新訳「アリス」完成記念どんちゃん騒ぎですね。
 「お楽しみはこれからだ」だ。
 以上、平野の感想でした。他の人も思い思い書くべし。


(平野)