週刊 奥の院 第87号+1の5
■下町レトロに首っ丈の会 編・発行、 くとうてん 制作協力
『おかんアート 兵庫・長田 おかんアート案内』 1500円(1429円+税)
まず、「下町レトロに首っ丈の会」とは?
阪神・淡路大震災で下町といわれる地域は大打撃を受けた。かつての下町が少なくなっている。
兵庫・長田の下町の温かい懐かしい風情・人、それに地域の宝ものを愛する会。05年、女子有志で結成。
「下町遠足ツアー」を月1回(これまで40回を超える)を開催。兵庫・長田を案内して参加者と地域住民の交流を行う。
他に、アート展に「ダンパ」(ダンスパーティー、社交から盆踊り、創作、フォークダンスなど)も。
会長、兵庫区和田岬でクレープと駄菓子の「淡路屋」を営む伊藤。隊長、同じく兵庫区で建築事務所「状況設計室」を開く山下。
「おかんアート」とは?
母が作る手芸作品の総称。今にも捨てられようとしているものを、どう蘇らせてあげることができるか、ということまで考え出す。実用本位。チラシや牛乳パックや軍手やタオルを使って、人形やら何やら作るあれ。写真は、「キティちゃん」らしい。これを見て、本家が「コピー商品」とか「知的財産」がどうのとか絶対言わないと思う。
本書に「定義」がある。
おかんアートの定義
1:基本的に、非常に役立つとは言い切れないが勢いがある。
2:いらないものを再利用(眠った子を起こす)。
3:飾る場所に困る。飾る時はビニールに入れたままにしたりする。
4:部屋のあらゆる場所に侵攻してくる。
5:センスが良いなど気にせず、世間とのズレなんかも気にしない。
6:なのに、暖かみだけは、熱いほどある。
7:作りすぎて置き場がなくなり、人への配布をスタートする。
8:置いた瞬間、どんなおしゃれな部屋ももっさりさせる破壊大。
9:とぼけた顔にイラッと来るか、なごまされるかはあなた次第。
10:フィーリングでつくるキティとドラえもんは危険。
子供たちに、えらい言われようの「おかんアート」ですが、それはすべて「母の愛」がなせる技。
“家庭の等身大な生活感やなごみ空間を演出し、家族間の絆を深めるのに一役買っている”と書いたのは2005年9月2日付の日経MJ。
どこの家の中にも必ずある「おかんアート」は立派な芸術作品。作品を作り続けるおかんがいる限り、日本と家庭は平和なのです。
(「おとんアート」もある。こちらは「父の技」。いかにして無から有を生み出すかに全精力を集中させる。)
「おかんアート」の系統。
「再利用系」 広告チラシ、牛乳パック、ビンなど。
「無からつくる系」 木工、折り紙、毛糸など。
「転用系」 ロープ、梱包バンド、安全ピンなど。
他に、季節・縁起もの系、ユニット系、キャラクター系。
「おかんアート」の巨匠、アート教室、アートのある場所など、「おかんアート」とともに地域を紹介していく。
TVドラマの脚本家、神戸在住の木皿泉さん(夫妻で共同作業、「すいか」「野ブタ。をプロデュース」など)が登場して、「おかんアート」を語る。木皿さんのエッセイ集『二度寝た番茶』(双葉社)発売中。右上の写真。(文芸くまきの指摘で訂正『二度寝で番茶』、署名を間違うな! またちがう。書名をまちがうな!!)
「下町レトロ〜」はこちら。http://situationniste.com/citamatiretro.html
■昨日の書皮について。重役の話では、かつて広島と東京品川に「海文堂書店」という本屋があった。しかし、持ち主Tさんは、広島・品川で購入したことはない。勝手な平野推理。児童の詩に曲をつけていることを考えれば、教育関係の催しに何か協力をしたのだろうか? 折返しの部分に名前を書く欄がある。
■神戸新聞 「新兵庫人 第21部 本の森から (3) 書店の根幹」 同社Webにアップされました。
http://www.kobe-np.co.jp/info/hyogo_jin2/89.shtml
(平野)
週刊 奥の院 第87号+1の5
■下町レトロに首っ丈の会 編・発行、 くとうてん 制作協力
『おかんアート 兵庫・長田 おかんアート案内』 1500円(1429円+税)
まず、「下町レトロに首っ丈の会」とは?
阪神・淡路大震災で下町といわれる地域は大打撃を受けた。かつての下町が少なくなっている。
兵庫・長田の下町の温かい懐かしい風情・人、それに地域の宝ものを愛する会。05年、女子有志で結成。
「下町遠足ツアー」を月1回(これまで40回を超える)を開催。兵庫・長田を案内して参加者と地域住民の交流を行う。
他に、アート展に「ダンパ」(ダンスパーティー、社交から盆踊り、創作、フォークダンスなど)も。
会長、兵庫区和田岬でクレープと駄菓子の「淡路屋」を営む伊藤。隊長、同じく兵庫区で建築事務所「状況設計室」を開く山下。
「おかんアート」とは?
母が作る手芸作品の総称。今にも捨てられようとしているものを、どう蘇らせてあげることができるか、ということまで考え出す。実用本位。チラシや牛乳パックや軍手やタオルを使って、人形やら何やら作るあれ。写真は、「キティちゃん」らしい。これを見て、本家が「コピー商品」とか「知的財産」がどうのとか絶対言わないと思う。
本書に「定義」がある。
おかんアートの定義
1:基本的に、非常に役立つとは言い切れないが勢いがある。
2:いらないものを再利用(眠った子を起こす)。
3:飾る場所に困る。飾る時はビニールに入れたままにしたりする。
4:部屋のあらゆる場所に侵攻してくる。
5:センスが良いなど気にせず、世間とのズレなんかも気にしない。
6:なのに、暖かみだけは、熱いほどある。
7:作りすぎて置き場がなくなり、人への配布をスタートする。
8:置いた瞬間、どんなおしゃれな部屋ももっさりさせる破壊大。
9:とぼけた顔にイラッと来るか、なごまされるかはあなた次第。
10:フィーリングでつくるキティとドラえもんは危険。
子供たちに、えらい言われようの「おかんアート」ですが、それはすべて「母の愛」がなせる技。
“家庭の等身大な生活感やなごみ空間を演出し、家族間の絆を深めるのに一役買っている”と書いたのは2005年9月2日付の日経MJ。
どこの家の中にも必ずある「おかんアート」は立派な芸術作品。作品を作り続けるおかんがいる限り、日本と家庭は平和なのです。
(「おとんアート」もある。こちらは「父の技」。いかにして無から有を生み出すかに全精力を集中させる。)
「おかんアート」の系統。
「再利用系」 広告チラシ、牛乳パック、ビンなど。
「無からつくる系」 木工、折り紙、毛糸など。
「転用系」 ロープ、梱包バンド、安全ピンなど。
他に、季節・縁起もの系、ユニット系、キャラクター系。
「おかんアート」の巨匠、アート教室、アートのある場所など、「おかんアート」とともに地域を紹介していく。
TVドラマの脚本家、神戸在住の木皿泉さん(夫妻で共同作業、「すいか」「野ブタ。をプロデュース」など)が登場して、「おかんアート」を語る。木皿さんのエッセイ集『二度寝た番茶』(双葉社)発売中。右上の写真。(文芸くまきの指摘で訂正『二度寝で番茶』、署名を間違うな! またちがう。書名をまちがうな!!)
「下町レトロ〜」はこちら。http://situationniste.com/citamatiretro.html
■昨日の書皮について。重役の話では、かつて広島と東京品川に「海文堂書店」という本屋があった。しかし、持ち主Tさんは、広島・品川で購入したことはない。勝手な平野推理。児童の詩に曲をつけていることを考えれば、教育関係の催しに何か協力をしたのだろうか? 折返しの部分に名前を書く欄がある。
■神戸新聞 「新兵庫人 第21部 本の森から (3) 書店の根幹」 同社Webにアップされました。
http://www.kobe-np.co.jp/info/hyogo_jin2/89.shtml
(平野)